ルノーが開発を進める新型電動SUVの最新プロトタイプをカメラが捉えた。
ルノーでは『5(サンク)』という名車もEVで復活させるが、同時に『4(キャトル)』の名称も復活させるという。しかし、『5』がハッチバックスタイルを継承する一方、『4』は競合を避ける形でクロスオーバーSUVスタイルに進化することが大きな違いとなるようだ。
ルノーは2023年のパリモーターショーにて、『ルノー 4 EVER トロフィー』コンセプトを発表したが、どうやらその市販型とみられる。コンセプトカーでは、巨大で幅広のフェンダーに加え、ルーフラックとフルサイズのスペアホイールが装備されていたが、市販型ではそれらすべてが排除され、ロードカーとして実用性と汎用性が高められているようだ。
極寒のスカンジナビアで捉えられた最新プロトタイプは、レトロなボディライン、特徴的なリヤクォーターウィンドウを装備。コンセプトと同じく平らなノーズと水平のボンネットがあり、オリジナルを彷彿させる丸型LEDヘッドライトも見てとれる。
市販型では、『5』と同様にルノー日産三菱アライアンス『CMF-BEV』プラットフォームを採用、ボディサイズは全長4160mm、全幅1950mm、全高1900mmになると予想されており、『5 E-Tech』よりも大きく、MINIクーパーよりわずかに長くなりそうだ。おそらく『5』より地上高をもう少し高め、クラッディング、フェンダーフレアを装着、クロスオーバーユーザーにアピールするのだろう。
レトロ感漂うエクステリアデザインに対し、インテリアはフルデジタルインストルメントクラスターや、ワイドなインフォテイメントディスプレイを搭載するなど最新鋭の技術が投入される。ただし、オリジナルに敬意を表したグラフィックが期待出来るかも知れないという。
ルノー『5 E-Tech』では、40 kWh および 52 kWh のバッテリーオプションを選択でき、最高出力120psおよび150psを発揮する電気モーターと組み合わせることができる。おそらく『4』でも同様のオプションを備えると予想されるが、SUVだけに、デュアルモーター全輪駆動を利用できる可能性もありそうだ。
尚、ワールドプレミアは、最速で2024年内、遅くとも2025年初頭とみられる。