「フロンクス」とはデザインが大きく異なり、トヨタ特有の存在感に
トヨタ・インディアが初公開した新型クロスオーバーSUVのティザーイメージは、ランドクルーザー300シリーズを彷彿とさせるスプリットヘッドライトに、LEDグラフィックスを備えていることが明らかになっているほか、トヨタのエンブレムが付いたグリルや、全幅LEDテールライトも確認できる。
このモデルは、マルチ・スズキの新型SUV「フロンクス」のリバッチバージョンとなる。スズキは「バレーノ」をトヨタにOEM供給、インド市場では「グランザ」として、南アフリカ市場では「スターレット」販売している。
公開されたティザーイメージをみると、「フロンクス」とはデザインが大きく異なっている様子がうかがえ、トヨタ特有のスタイリング特徴を持つが、コンポーネントのほとんどはスズキと共有する。これは大型のスズキ「グランド・ビターラ」と、トヨタ「アーバン・クルーザー・ハイライダー」の関係と同じだ。
暗闇に浮かぶエクステリアデザインからは、ランドクルーザー300シリーズを彷彿とさせるスプリットヘッドライトに、LEDグラフィックスを備えていることが明らかになっている。また、トヨタのエンブレムが付いたグリルや、全幅LEDテールライトも確認できる。
そのほか、新設計された前後バンパーに加えて、新しい17インチホイールを追加する可能性もあるという。側面はスズキと共有されていることがわかるほか、後部のLEDライトバーは、両モデルが装備するようだ。
キャビン内では、9インチインフォテインメント、アナログインストルメント クラスター、ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレス充電パッドなど、フロンクスから継承すると思われる。
ボディサイズは全長3,995mmでライズに近く、ヤリスクロスの4,180mmより小さく、トヨタ最小のSUVモデルとなる。
同社はまだパワートレインの詳細を明らかにしていないが、最高出力90psを葉付きする1.2リットル直列3気筒の自然吸気ガソリンエンジン、最高出力100psを発揮し、マイルドハイブリッドアシストを備える1.0リットルエンジンが予想される。
ワールドプレミアは、最速で4月3日(現地時間)。フロンクスは2024年8月にも日本で発売されるが、果たしてアーバン・クルーザー・タイザーは日本市場に導入されるのか、要注目だ。