傾斜したCピラー、その後ろのリヤクォーターウィンドウなど、かつてのハイラックスサーフを彷彿
初代4ランナーは1983年に登場。かつて日本市場では「ハイラックスサーフ」として2009年8月まで販売されていた人気モデルといえば、ピンとくる方も多いだろう。海外市場では、2009年の第5世代発売から15年が経過、古い世代のモデルのひとつとなっているが、いよいよ世代交代が迫っている。
今回KOLESA RUから協力を得たレンディングCGでは、フロントエンドだけでなく、リヤエンドも公開。ティザーイメージや内部情報を元に制作されており、ほぼこのデザインで登場すると見ていいだろう。
フロントエンドでは、LEDデイタイムランニングライトをヘッドライト下部に配置、タコマ新型にインスパイアされたデザインが見てとれる。側面では、傾斜したCピラー、その後ろのリヤクォーターウィンドウなど、かつてのハイラックスサーフを彷彿させる。
初公開のリヤセクションでは、現行型と異なり、テールゲートの「4Runner」バッジは、トヨタバッジの下ではなく、バンパーのすぐ上に下向きに再配置された。またバンパーも現行4ランナーとは対照的にシルバー塗装となっているほか、C字型テールライトを装備、その周りに黒い輪郭が施されている。
新型では、トヨタの「TNGA-Fボディオンフレームプラットフォーム」をベースにしており、タコマ、セコイア、そしてついにアメリカに戻ってくる新型レクサスGX、トヨタランドクルーザー250の兄弟車と共有される。
キャビン内では、12.4インチのデジタルゲージクラスターと、その上のフード、スターターボタン、ボリュームノブを備え、タコマと酷似したダッシュボードを持つことになる可能性ありそうだ。
ランドクルーザーとは、互いの売上の共食いが心配されるが、ランドクルーザーは5席のみを提供するが、4ランナーは折りたたみ式の3列目を維持。パワートレーンも、最高出力282p/最大トルク429Nmを発揮する2.4L直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載するなど、きっちりと差別化される。ただし、マニュアルギヤボックスのオプションを提供するかどうかは明らかにされていない。
さらに販売価格も、ランドクルーザーが55,950ドル(約839万円)からだが、4ランナー次期型が40,200ドル(600万円)とお手頃価格に設定されることが予想されることからも、人気に歯車がかかりそうだ。
ワールドプレミアは、4月9日。かつて名を馳せた「ハイラックス サーフ」が、日本市場に復活することを期待せずにいられない。