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街なかで便利な絶妙サイズ感 収納設備豊富で使い勝手も◎
ルーミーは2列シートのコンパクトカーで、全長を3700㎜(標準ボディ)に抑えながら、全高は1700㎜を上回る。後席側のドアはスライド式だ。
エクステリア
軽自動車では、N-BOXやタントのような背の高いスライドドアを備えたスーパーハイトワゴンが人気を得ており、ルーミーはその小型車版に位置付けられる。従ってルーミーは販売も好調で、2023年度上半期(4〜9月)には、1ヵ月平均で7000台近くが登録されている。
インストルメントパネル
人気の秘訣は、ボディがコンパクトで、最小回転半径も売れ筋グレードが4.6mに収まり、なおかつ車内は広いことだ。5名で乗車できて、後席を格納すると大容量の荷室になる。広げた荷室の床を反転させると、汚れを落としやすい素材が貼られ、自転車を運んだ後の清掃も簡単だ。後席は床と座面の間隔が不足して、足を前側へ投げ出す座り方になるが、頭上と足元には余裕がある。収納設備も豊富で、実用性を向上させた。
居住性
走行性能には注意したい。ルーミーは急増する軽自動車に対抗すべく、スーパーハイトワゴンの小型車版として、約2年の短期間で開発された。エンジンやプラットフォームは世代が古く、操舵感や乗り心地などに不満を感じる。高速道路や峠道は得意ではない。街なかを中心に使うユーザーに適する。
うれしい装備
月間販売台数 7315台(23年5月~10月平均値) 現行型発表 16年11月(マイナーチェンジ 20年9月) WLTCモード燃費 18.4 ㎞/ℓ※自然吸気のFF車
ラゲッジルーム
は多機能デッキボードの位置次第で変わり、ボードを立て掛けた状態にすると深底となり、約1070㎜まで拡大する。
その代わりエンジンの排気量は軽自動車の1.5倍だから、登り坂の多い地域でも運転しやすい。軽自動車のN-BOXやタント、ライバル車のソリオと乗り比べて、購入の判断をすると良いだろう。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.155「2024 最新ミニバンのすべて」の再構成です。http://motorfan-newmodel.com/integration/155/