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目に見えない劣化が進んでいるケースもある
路面と唯一、接しているタイヤ。パッと見はただの黒いゴムの塊のようにみえるが、乗り心地や快適性、燃費や安全性に至るまで、クルマのあらゆる性能に大きな影響を及ぼしている。
ご存知の通り、タイヤは消耗品のひとつ。それを新調することで、様々なメリットが得られる。まず新しいタイヤを履くと安全性の向上につながる。なぜなら残り溝が深いため、雨の日もしっかり排水できるから。悪天候時の走行安定性が向上し、交通事故のリスクを低減できる。
さらに新品タイヤは快適性や静粛性の向上といった面でも恩恵をもたらす。たとえ溝が残っていても、経年劣化によりゴムが硬化すると、不快な振動やノイズの原因になる。本来の適度な柔軟性を備えた新品タイヤに履き替えれば、本来のしっとりとした乗り味が蘇る。そのほかハンドリングや燃費改善にも好影響を与えるなど、新品タイヤは総じてクルマ本来のパフォーマンスを引き出してくれる。
目的にあった靴を選べば乗り心地や走りが変わる
タイヤは我々でいうところの靴と同じ役割を担う。サイズが合っているのはもちろん、自分の用途や目的にあわせた銘柄選びをすることで、走行フィーリングは大きく生まれ変わることを知っておきたい。
例えば乗り心地。コンフォート性能を追求したタイヤは、路面からの衝撃をいなしてマイルドな乗り心地を提供してくれる。突き上げ感が少ないので、同乗者にとっても快適だ。また静粛性に優れているため、ドライブ中の会話も弾む。後席の家族に話しかける際にいちいち声を張り上げる必要もない。
燃費についても然りだ。転がり抵抗が少ないエコタイヤを履けば、無駄なガソリンを消費せずに済む。アクセルペダルを少し踏み込めば、クルマがすっと前に進んでいってくれるからだ。長く乗り続けるひとが増えている昨今だからこそ、愛車の不満点を補ってくれるタイヤを選ぶ意義は大いにアリといえるだろう。
スタッドレスから夏タイヤの履き替え時期を迎えるこのシーズンだからこそ、愛車の足元を見つめ直してみてほしい。