スバル360から歴代スカイライン、さらにはカスタムされた軽トラまで! 見て乗って楽しめるイベントが開催された! 【クラシックカーフェスティバル2024 in 関東工大】

昨年もお届けした関東工業自動車大学校でのイベントが、2024年も盛大に開催された。まだマスク姿の参加者や見学者が見受けられたが、すでに日常を取り戻した会場の模様をお伝えしよう。

PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
ベレット、ピアッツァ、117クーペなどいすゞ車が並んで展示された。

2023年のゴールデンウィークに4年ぶりで開催された「クラシックカーフェスティバルin関東工大」。その模様は過去の記事でもお伝えしたが、2024年も同じくゴールデンウィーク初日の4月27日に開催された。当日は朝から小雨が降りキャンセルする参加車が多いのではと危惧された。ところが会場である関東工業自動車大学校に到着すれば杞憂に終わったと実感。例年のように広大な校庭にズラリと歴史的名車が並んでいた。

国産車ばかりでなく古い輸入車も数多く展示された。

関東工業自動車大学校は自動車の整備技術を学ぶ学校であり、生徒たちは一様にクルマ好きだったりメカニズムに興味がある。現代のようにコンピューター制御ではない旧車たちは、整備やメカを知るには格好の素材でもある。旧車オーナー、そして学校側の意向が合致していることからクラシックカーフェスティバルが開催されるようになった。

学生が授業を受ける屋内整備施設にも名車たちが並べられた。

校庭だけでなく整備技術を学ぶ実習設備も広大。ここを開放してクラシックカーたちを展示していた。今回は地元のマツダディーラーからも出展があり、古いモデルから最新モデルまで見比べることができた。改めて両車を見比べると、いかに現代のクルマが衝突安全を考慮したスタイルであるかが如実にわかる。安全は第一だが古いクルマたちのスタイルには、やはり老若男女問わず惹きつけられるものがある。

キャンギャルたちが会場を練り歩いて気さくに写真撮影に応じてくれた。

会場を歩いていると、何やら人だかり。それもそのはず、女子学生たちがキャンギャルに変身して参加車の間を練り歩いていたのだ。しかも参加者や来場者と気さくに写真撮影を応じてくれている。だから3人の周りには絶えず人だかりができていた。

場内を一周する同乗試乗会が行われ、来場者たちが次々と助手席に乗り込んだ。

このイベントは展示車を見るだけでなく、展示された中から選ばれたモデルたちに同乗試乗することができる。校庭を1周するだけだが、日常で見ることがまずない希少なツェンダップ・ヤヌスやオールドダットサン、マツダR360クーペやスバル360などの助手席で走りを味わえるとあって大盛況。さらに今回はネオクラシックカーたちの参加も多く、身近ながら乗る機会を逃してしまったネオクラ世代にも人気が集まっていた。以降は展示された名車たちを写真で紹介しよう。

展示車たちをダイジェストにご紹介

ダットサンはセダンだけでなくトラックも参加した。
ハコスカこと3代目スカイラインはGT-RだけでなくGTも参加。
初代セリカはクーペとリフトバックが揃った。
どのイベントでも人気なスバル360は3台並んで展示された。
ホンダ車はネオクラ世代が多く参加していた。
シザードアに改造されたビートたち。
スバル1000、1300、レオーネが並ぶ珍しい組み合わせ。
ジムニーは幅広く揃って人気を博していた。
7代目のR31スカイラインは写真のクーペ以外に4ドアハードトップも参加。
1980年代のネオクラ世代も数多く参加した。
サビ塗装が圧巻のハイゼットなど軽トラも少ない台数が展示された。
ネオクラ・トヨタ車のクラブであるカローラ店80’sがリトラ車を並べていた。
初代シルビアは2台が並んで展示された。
屋内では希少な4代目シルビアや310サニーが並べられた。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…