100万円でこの3台! 走りが楽しいマニュアル車って、どんなのが買える? 【モーターファンおすすめ中古車】

スポーツカーのように走りの楽しいクルマは、いつまでもクルマ好きの憧れ。新車では手が届かなくても、中古車なら狙える走りの楽しいクルマは意外と少なくありません。そこで今回の【モーターファンおすすめ中古車】では、無謀にも(?)今どき100万円で狙える走りの楽しいクルマを3車種ご紹介しましょう。

ホンダ シビック(8代目FD型/2005-2011年モデル)

FD型シビック1.8G(2008年モデル)

おすすめグレード: 1.8G (中古車価格帯:40~145万円)

いささか古い印象ですが、ホンダ シビックは十分に走りの面白いクルマと言えるでしょう。シビックで「走り」と言えばタイプRですが、中古車市場でもさすがに100万円以内での購入は難しいようです。そこで100万円以内で購入できるクルマとなると、8代目FD型の1.8Gが条件に合いそうです。FD型シビックの1.8Lモデルは、i-VTEC(進化版VTEC)を備えて良好なエンジンレスポンスを特長とするR18A型1.8Lエンジンを搭載しています。マニュアルトランスミッションとの組み合わせにより力強い加速と快適な走行が楽しめ、ボディの剛性も高く、優れたハンドリングと安定感を実現しています。4ドア・セダン型のボディゆえに日常使いにも適しており、下位グレードでも快適装備はそこそこ充実しています。無鉛レギュラーガソリン車だという点も見逃せないでしょう。しかし、最上位のスポーツモデルであるタイプRと比べればエンジンの排気量が小さく、燃費寄りのセッティングのエンジンのため、スポーティな性能が控えめな点は否めません。また、いささか古いクルマなので、現在の目で見れば実燃費に不満があるかも知れません。加えて古いクルマゆえにメンテナンスや保守部品の確保や調達には注意が必要ですが、十分に準備をしておけば現状では問題はないでしょう。

FD型シビック1.8G(2008年モデル)

詳細スペック:1.8G(MT)

全長×全幅×全高(㎜)=4540×1755×1440
ホイールベース(㎜)=2700
エンジン:1.8ℓ 水冷直列4気筒SOHC
駆動:FF
最高出力:140ps(103kW)/6300rpm
最大トルク:17.7kgm(174Nm)/4300rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:5MT
車重(kg):1200
新車価格:約192万円
※2005年発売当時のスペック

トヨタ 86 / スバルBRZ (初代ZN6型/2012-2021年モデル*BRZは2020年まで)

ZN6型 86 G(2016年モデル)

おすすめグレード: 86 G/BRZ S (中古車価格帯:99~130万円)

トヨタ 86は、スバルとの共同開発で誕生したリアル・スポーツカーです。ゆえにスバルBRZと兄弟車になります。「走りを楽しむ」というテーマから考えればド真ん中ストレートの車種と言えるでしょう。搭載されるFA20型2.0Lエンジンは水平対向レイアウト(ボクサーエンジン)とされて低重心化が図られており、この設計により良好なシャーシバランスを実現、コーナリング性能に優れたものとなっています。軽量でしなやかなハンドリングが実現されており、コーナリング時の安定性とスポーツカーらしいダイナミックな走行フィールが楽しめます。もちろん欠点が無いわけではありません。スポーツカーゆえに室内空間が狭いこと、トランク容量が限られていて物があまり積めない点は、決してファミリー向きとは言えません。また、依然として人気車種のため、100万円以下という条件では現状では標準グレードのG(BRZではS)のみが可能性のあるグレードで、その条件でのタマ数は比較的少なめですので、自分好みの一台に巡り会うのは難易度が高めです。それでも手に入れたい一台と言えるかも知れませんね。

ZN6型 86 G(2016年モデル)

詳細スペック:トヨタ 86 G

全長×全幅×全高(㎜)=4240×1775×1300
ホイールベース(㎜)=2570
エンジン:2.0ℓ 水平対向4気筒DOHC
駆動:FR
最高出力:200ps(147kW)/7000rpm
最大トルク:20.9kgm(205Nm)/6400~6600rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6MT
車重(kg):1210
新車価格:241万円
※2012年発売当時のスペック

スズキ スイフトスポーツ(ZC32S型/2012-2016年モデル)

ZC32S型 スイフトスポーツ(2012年モデル)

おすすめグレード: スイフトスポーツ 1.6 (中古車価格帯:43~90万円)

スズキ スイフトスポーツ ZC32S型は、2012年にデビューした1.6Lエンジンを搭載のコンパクトなホットハッチです。スイフトスポーツはスイフトの派生車種であるものの、いささか独自の進化を遂げているため一概に「何代目」と言えませんが、強いて言えばこのモデルは3代目に相当するものになります。先述のようにエンジンは排気量1.6Lの直列4気筒で、車両重量に対して充分なパワーを発揮します。マニュアルトランスミッションと専用のスポーツチューンされたサスペンションが、素早いレスポンスと優れたハンドリングを実現します。これにより、市街地でのアジャイルな走行からサーキットでのスポーツ走行まで幅広く楽しめます。俊敏な加速とコーナリング性能、軽量でコンパクトなボディにより、日常使いからスポーツ走行まで幅広く楽しめる1台でしょう。中古車市場でも比較的タマ数が多いため、気に入った仕様が選びやすく、入門用としてうってつけだと思われます。もちろん欠点が無いわけではありません。室内の質感には改善の余地があるという声もあり、高速道路での騒音が若干気になるという意見もあります。

ZC32S型 スイフトスポーツ(2012年モデル)

詳細スペック:ベースグレード(MT車)

全長×全幅×全高(㎜)=3890×1695×1510
ホイールベース(㎜)=2430
エンジン:1.6ℓ 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
駆動:FF
最高出力:136ps(100kW)/6900rpm
最大トルク:16.3kgm(160Nm)/4400rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6MT
車重(kg):1050
新車価格:168万円
※2011年発売当時のスペック

これらの車種は、いずれも現在の中古車市場で100万円以下で入手可能な個体が存在し、スポーツ走行性能が高く、マニュアルトランスミッションでの運転の楽しさを味わえるものです。4ドア・セダン型ボディのシビック 1.8Gは快適性とスポーツ性能のバランスが良く、スポーツカー・ライクな86/BRZは軽量ボディと素直なハンドリングが魅力で、スイフトスポーツ ZC32S型はコンパクトで俊敏な性能が魅力です。安く手軽にスポーツ走行を楽しみたいドライバーの皆さん、こんな3台はいかがでしょうか?

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