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1980年代に⼈気を博したケータハム初期の「スーパーセブン」からインスピレーション。スタイルとパフォーマンスが完璧に融合した、昔ながらの英国軽量2シータースポーツカーを21世紀向けに再構築したモデル
この新型2モデルは、1970年代に発売され1980年代を通じて⼈気を博したケータハム初期の「スーパーセブン」からインスピレーションを得ている。スタイルとパフォーマンスが完璧に融合した、昔ながらの英国軽量2シータースポーツカーを、21世紀向けに再構築したモデルだ。両モデルの外観は似ているかもしれないが、それぞれで異なるドライビング体験を提供する。
「スーパーセブン600」は、風を感じながら休日にゆったりとしたドライブを楽しみたいが、馬力や発進加速にはあまり重きを置かないドライバー向けに、日常速度域でのシンプルで純粋な運転体験を提供する。「セブン170」と同じ85psを発するスズキ製660ccターボエンジンを搭載しており、0-100km加速タイムは6.9秒だ。
一方、野性的なパワーとより速いスピード、そして心躍るドライビングを求めるパフォーマンスファンにとって「スーパーセブン2000」はより魅⼒的な選択肢となる。172psを発する2.0Lのフォード製「デュラテック」エンジンを搭載し、5.0秒以下の0-100km加速を実現する。このモデルは「セブン340」と密接に関連しており、ケータハムモデルの大半に⾒られる⼈気のド・ディオン式リヤサスペンションを採用している。標準のナローボディのほか、ワイドボディを選ぶこともできる(税込80万8500円高のオプション)。
ハンドリングをさらに向上させたい場合は、LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が追加できる(税込31万3500円高)。さらに「スーパーセブン2000」では、リヤアンチロールバー(税込5万5000円高)と、調整可能なアジャスタルブプラットフォーム、4ピストンキャリパー付きフロントベンチレーテッドディスクを備えたスポーツサスペンションパック(税込20万1300円高)を追加することで、さらなるパフォーマンスアップが図れる。
両モデルともエクステリアでは、「スーパーセブン1600」「スプリント」「スーパースプリント」および1970年代から80 年代にかけて多数のケータハムモデルで⾒られたフレアードフロントウイングが特徴的。また「スーパーセブン600」は14インチのシルバーJunoホイールを、「スーパーセブン2000」は14インチのClassicホイールを装着している。
なお、両モデルには、Avon ZT7タイヤ、クロームフィラーキャップ、ブラックレザーのMoto-Litaステアリングホイール、カーペット付きリヤパネル、ポリッシュドエキゾースト、LEDリヤライトが標準設定されている。
これら新型2モデルについて、ケータハムカーズのボブ・レイシュリーCEOはこのように述べている。
「ケータハムカーズは2023年で50周年を迎えましたが、過去からインスピレーションを得た⾞をラインナップに加えるのはふさわしいと感じています。私たちは、昔のセブンの素晴らしさ、つまりデザイン、外観、雰囲気を取り入れ、現代向けに再構築しました。スーパーセブン600とスーパーセブン2000は、ふたつの非常に異なるドライビング体験を提供し、70年代と80年代の⾞両の魅⼒とレトロなスタイルを備えた、現代のセブンを味わいたい幅広いドライビング愛好家にアピールします」
●「スーパーセブン600」主要諸元
・全長×全幅×全高:3380×1470×1090mm
・ホイールベース:2225mm
・車両重量(乾燥重量):440kg
・エンジン:658cc直列3気筒ターボ(スズキ製)
・最高出力:85ps/6500rpm
・最大トルク:116Nm/4000-4500rpm
・トランスミッション:5速MT
・サスペンション:(前)ダブルウイッシュボーン/(後)マルチリンクライブアクスル
・タイヤサイズ:155/65R14
・0-100km/h加速タイム:6.9秒
・税込車両価格:866万8000円
●「スーパーセブン2000」主要諸元
・全長×全幅×全高:3380×1575×1115mm
・ホイールベース:2225mm
・車両重量(乾燥重量):560kg
・エンジン:1999cc直列4気筒(フォード・デュラテック)
・最高出力:172ps/7250rpm
・最大トルク:174Nm/6500rpm
・トランスミッション:5速MT
・サスペンション:(前)ダブルウイッシュボーン/(後)ド・ディオン
・タイヤサイズ:185/60R14
・0-100km/h加速タイム:5.0秒以下
・税込車両価格:1146万2000円
スーパーセブン600には6月30日までの期間限定で「クラシックエディション」を設定
新型モデルの発売を記念して、スーパーセブン600をベースとした「クラシックエディション」が、6月30日までの期間限定で発売された。税込車両価格は899万8000円。
「クラシックエディション」は日本限定モデル。エクステリアはクラシック感満載の無塗装アルミボディー+ビンテージグリーンコンポジットパネル(フレアードフロントウイング)、14 インチブラックJuno ホイール(特別装備)、スペアホイール&キャリアを削除して軽量化されたすっきりとしたリヤアルミパネル、そしてユニオンジャックバッジ(リヤウイング)を採用。
インテリアでは、NEWスタイルClassic Signatureシート(特別マデイラレッド・ファイングレード・ミュアヘッドレザー+ブロディーハンティングウェザード・タータンファブリック)、レッドパウダーコートダッシュボード(特別装備)、Moto-Lita製ウッドリムステアリングホイール、マップポケットを装備。
標準のスーパーセブン600では選択できない装備を多く標準化しているにもかかわらず、買い得感の高い価格設定が魅力となっている。
合わせて「セブン170」「セブン340」の価格改定を実施
今般の急激な為替変動や世界インフレ、ウクライナ情勢、各エネルギー/原材料価格の⾼騰、半導体不⾜などによる⾃動⾞業界と、サプライチェーンへの影響は世界的規模で非常に大きなものとなっている。ケータハムカーズにおいても、原材料価格など⾼騰の影響を大きく受けており、ケータハムカーズ・ジャパンに対する出荷時価格は何度も値上げを⾏ってきている。
ケータハムカーズの⾞両価格改定に対しては可能な限り⾃助努⼒にて価格据え置きの対応が取られてきたが、エスシーアイ並びに国内ディーラー等での吸収が非常に厳しいため、6月21日より、「セブン170」「セブン340」の車両価格およびオプション価格が改定されることとなった。新価格は以下のとおり。