今後発売される中型プラットフォームをベースにしたモデルを示唆、手頃なピックアップか
2009年に設立されたリヴィアンは、2019年にアマゾンからデリバリーバン(配送用バン)10万台を受注、アマゾンに独占的にEVバンを販売する契約は終了しているが、2030年までに全車をアマゾンに搬入予定となっており、協力関係は継続中だ。
フォルクスワーゲン(以下VW)の、同社への投資の一環として明らかにされたティザーイメージでは、5台の新型モデルが予告された。現段階で判明しているのは、再設計されるR1TとR1Sのほか、その基盤となる第2世代プラットフォームにより、さらに1台のモデルを製造することで、新開発の配送用バンに取り組んでいる可能性はある。
また、今後発売される中型プラットフォームをベースにしたモデルを示唆、R2とR3はどちらもクロスオーバーSUVなので、より手頃な中型ピックアップを狙っているのではないかと予想されている。
SUVのR2は、イリノイ州で製造される予定で、価格は約45,000ドル(約724万円)。計画通りに進めば、R2のデリバリーは2026年前半に始まる。R3について曖昧な発言をしているが、R2よりも安く、R2より後に発売される予定だ。
そのほか、VWとの合弁事業の一環として開発されたモデルも予想されている。フォルクスワーゲンは、リヴィアンに10億ドルを投入しており、最終的にはその額を50億ドルに増やす可能性がある。この資金は、「電気自動車用の次世代電気/電子アーキテクチャ(いわゆるE/Eアーキテクチャー)の開発」のために、50/50合弁事業の設立への道を開くためと思われる。
一方リヴィアンは、VWの「幅広い製品、世界的なリーチ、および世界市場の要件に関する知識により、コアテクノロジーをより多くの場所でより多くの顧客に届けることができるようになると期待されている」と述べており、今後もVWとの蜜月関係は勢いが増していきそうだ。