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前期型ヴェゼルのハイブリッドに対応するスポーツサスペンション
アグレッシブな形状のフロントアンダースポイラーやサイドガーニッシュが印象的なヴェゼルが目前に佇んでいる。
前期型のe:HEV Zをベースにした一台は、機能パーツとして、スポーツサイレンサー(ステンレス製・事前認証制度認定品)やスポーツブレーキパッド、オリジナルのアルミホイール「MDW(18×7.5Jインセット50mm)」なども装着された無限(M-TEC)のデモカーであり、また開発中のスポーツサスペンションを装着された車両でもある。
スポーツサスペンションの装着により車高は約15mmほどローダウンしていることも、このヴェゼルがまとう”ただ者ならぬ雰囲気”を生み出していることは間違いなさそうだ。このデモカーはFFだが、スポーツサスペンションはヴェゼル(前期型)のハイブリッドFF・ハイブリッドAWDのそれぞれに対応するべく開発中という。バネレートは、FF用が前33N/mm・後32N/mm、AWD用が前33N/mm・後60N/mmとなる模様だ。サスペンションの形状としては、減衰力固定タイプの純正形状となるという。
キビキビ感のあるハンドリング。乗り心地は十分以上に許容範囲
乗り出した場所は、すぐに石畳的な路面があるというシチュエーションだった。ガチガチに固めたスポーツサスペンションであれば、閉口してもおかしくないような路面だったが、無限のスポーツサスペンション(開発中)を装着したヴェゼルは、そこを何の違和感もなく走り抜ける。
その後も、段差など舗装路で考え得る厳しい路面で確認したが、筆者の印象として「乗り心地は十分に許容範囲に収まっている」と感じた。より詳しく記すと、もちろん完全にノーマル状態と同じレベルの乗り心地というわけではなく、バネレートが高まっているという物理的な違いに基づく”かたさ”はある。とはいえ、ダンパー減衰力が確保されているのでバネの絶対的なかたさをネガティブに感じることはないといえば、どのような乗り味か想像できるだろう。
乗り心地より気になるのはハンドリング面でのレベルアップだろう。
交差点を曲がるといった状況でハンドルを切ったときの動きはたしかにシャープに感じるが、それはホットハッチ的なクイックさを追求したものではないと感じた。SUVとしての落ち着きとリニアリティを併せ持つといったら伝わるだろうか。ノーマルとは違うが、無限というワークスチューニング・ブランドに期待するスポーツ性と、ディーラーで購入できるチューニングパーツという信頼性の好バランスが実感できる乗り味といえよう。
その意味では、ハードなブレーキングからスパーンとハンドルを切るような走らせ方よりは、アクセルのオン/オフで荷重移動をコントロールするようなツーリング的イメージで走らせると、このサスペンションの”いいところ”が引き出せそうだ。まさしくヴェゼルのキャラクターにマッチした味付けになっていることが確認できた。
無限のエアロパーツがスポーティな装いを演出する
MUGEN VEZEL(前期型)主要装着アイテム フロントグリルガーニッシュ:3万7400円 フロントアンダースポイラー:7万7000円 サイドガーニッシュ:11万円 リアアンダースポイラー:7万7000円 ウイングスポイラー:11万円 テールゲートスポイラー:11万円 ドアミラーカバー:3万9600円 リアバンパーデカール:1万9800円 ロアラインデカール:1万5400円 サイドデカール:6600円 ベンチレーテッドバイザー:2万9700円 スポーツサイレンサー:16万5000円 スポーツブレーキパッド(フロント用):2万6400円 スポーツブレーキパッド(リア用):2万8600円 アルミホイール「MDW」:4万6200円/本 ホイールナット&ロックセット:9680円 スポーツマット:3万8500円 ドアハンドルプロテクター:3080円 無限メタルロゴエンブレム:7480円