中国スマートフォンメーカー「Xiaomi」(シャオミ)の周辺が騒がしい。先日の登場したパフォーマンス・スポーツカーに続いて、今度は新型クロスオーバーSUVの情報が入ってきた。
同ブランド初のモデルとなった「SU7」は、ポルシェ「タイカン」やテスラ「モデルS」の廉価版といえるEVサルーンだが、マクラーレン風のフロントエンドを持つ。下位グレードはテスラ「モデル3」よりも価格が安く、上位グレードはポルシェ「タイカン ターボ」に近いパワーと性能を備えたこのクルマは人気を博し、瞬く間に予約販売分が売り切れたという。
そしてシャオミ2番目のモデルとなるのが、開発コード「MX 11」と呼ばれるクロスオーバーSUVだ。
シャオミSUVの最も興味深い点は、セダンと形状が似ていることだろう。クルマのデザインを完全に見直して大幅に大型化するのではなく、フェラーリ「プロサングエ」に似た、セダンとSUVのバランスをとったモデルを開発する選択したようだ。
お馴染みSugar Designによって制作された予想CGは、セダンに似ているが、わずかにリフトアップされ、プロサングエからいくつかのデザイン要素を借りている。
フロントエンドは、セダンとほとんど同じように見えるが、わずかにスタイリッシュなスプリットヘッドライトを備えている。フロントバンパーには光沢のある黒い要素は、セクシーな外観をさらに引き立てている。
側面では、黒いフェンダーと黒いサイドスカートが目立ち、SU7より高いルーフが確認できる。またリヤクォーターパネルもサイズが大きくなり、斜めから見るとプロサングエを彷彿させる。
市販型では、SU7と同「Modena」プラットフォームをベースにする可能性が高い。だが最新情報では、新開発のアーキテクチャを採用、レンジエクステンダーオプションをサポートする可能性もあるという。
「MX 11」のワールドプレミアは2025年で、生産時には新たな車名が与えられる。