北米仕様のGR86に「箱根スペシャルエディション」が新登場!860台のみの限定生産の中身は?

北米トヨタは、2025年型「GR86」を発表した。この改良モデルでは、スロットルマッピング、ショック、電動パワーステアリングなどのチューニングでハンドリング性能が向上されている。また、リッジグリーンのエクステリア、ウルトラスエードのインテリア、ブロンズホイール、スポイラー、ユニークなバッジを採用した「ハコネ・スペシャルエディション」が北米市場向けに860台限定で発売される。新型「GR86」は、2024年秋に北米のトヨタディーラーに導入される。

改良モデルではハンドリング&スロットルのレスポンスを向上!

2025年型「GR86」では、ショックアブゾーバーが再チューニングされ、ハンドリングのレスポンスと接地感を向上。スロットルマッピングは、ヒール&トゥをする際のブリッピングのしやすさが見直されている。さらに、エンジントルクコントロールを採用し、よりダイレクトなスロットルレスポンスとリニアリティを実現。電動パワーステアリングのチューニングも変更され、よりレスポンスの良いハンドリングフィールと路面とのダイレクトな接地感が向上されている。

ベースグレードの車両重量は、6速MTミッション搭載モデルが1,275kg、6速電子制御ATミッション搭載モデルが1,293kgとなっており、現代では希少なライトウェイトスポーツカーの地位を守り続けている(編集部換算値)。アルミニウム製のボンネット、フロントフェンダー、ルーフパネルがボディ重量の軽減に貢献し、フレームに構造用接着剤を使用したり、先代86より軽量化されたシートを採用するなど、軽量化が徹底されている。

自然吸気の2.4リッターFA-24エンジンは、最高出力228ps、最大トルク249Nmを発揮し、ピークトルクが3,700rpmに達するようにチューニングされているため、レスポンスがよく力強い走りを実現する。0-96km/h加速は、MTモデルが6.1秒、ATモデルが6.6秒となっており、どちらのモデルもコーナリング時のトラクションを高めるトルセン・リミテッドスリップ・リアディファレンシャルが装備される。

ドライバー重視のパフォーマンス走行装備を搭載!

GR86の室内には、デジタルメーター、プッシュボタン式スタート、LEDダイヤルとピアノキー式スイッチのHVACシステム、本革巻ステアリング・ホイール(オーディオ・システム用コントロール一体型)などを備えた、低く構えたドライバー重視のコックピットが実装されている。ATモデルでは、ステアリングホイールのパドルシフトでダイナミックな走りが可能。ドライビングモードは、ノーマル、スポーツ、スノーモードが選択できる。

トヨタGR86は全車にアクティブ・セーフティ・スイートを標準装備。オートマチック車には、プリクラッシュブレーキシステム、プリクラッシュスロットルマネジメント、アダプティブクルーズコントロール、先行車発進お知らせ機能、車線逸脱警報機能、オートマチックハイビームを装備している。

トヨタのスターセーフティシステムも全車に標準装備され、車両安定性制御(VSC)、トラクションコントロール(TRAC)、アンチロックブレーキシステム(ABS)、電子制御制動力配分システム(EBD)、ブレーキアシスト(BA)も含まれている。

北米向けに「ハコネ・スペシャルエディション」を860台限定販売!

2025年モデルの発表に伴って、特別仕様車「ハコネ・スペシャルエディション」が発表された。このモデルは、その名の通り、日本の箱根ターンパイクに敬意を表して製作された特別モデルで、北米市場向けに860台のみ生産される。ボディカラーは大胆なリッジグリーン。パフォーマンス装備には、ブレンボブレーキとSACHSダンパーが標準装備され、優れたドライビング・エクスペリエンスを提供する。

インテリアには、タンレザートリムとステッチを施したウルトラスエードスポーツシートを採用。フロントとセンターには、ブロンズカラーのアクセントを施した箱根特別仕様車のシフトノブを装備している。

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