X字型4スポークハンドルを激写! DS最高級EVは「クロスオーバーファストバック」に

DS 8 市販型プロトタイプ スパイショット
DSは現在、新フラッグシップモデルを開発中だが、最新プロトタイプをキャッチすると同時に、ハイテクで高級な内装のキャビン内部をスクープ班のカメラが初めて捉えた。

例のないX字ハンドルが新鮮なDS最高級EV

暑い天候下で捉えたプロトタイプは、まだカモフラージュが厳重だが、ステランティスのプジョー408やシトロエンC5 Xと似たクロスオーバーファストバックボディであることがわかる。

DS 8 市販型プロトタイプ スパイショット
DS 8 市販型プロトタイプ スパイショット

おそらく「DS8」と呼ばれるであろう新型EVは、2020年の「DSエアロスポーツラウンジコンセプト」に触発されたデザインになると言われているが、量産型では若干トーンダウンされると予想される。スリムなLEDヘッドライトは、DSの特徴的な牙と組み合わせられる可能性が高く、そのすぐ下には垂直のLEDストライプが配置、電動駆動のためグリルが閉じられている。長いフロントオーバーハングは、FWD由来のアーキテクチャを採用していることを示唆しており、LEDテールはブランドの既存のどのモデルよりも湾曲していることがわかる。

インテリアのハイライトは、X字型の4本スポークを備えた新しいDSステアリングホイールで、未来的なDS「M.i. 21 マニフェスト・コンセプト」を彷彿、今後のDSモデルの新しいアイデンティティとなる可能性が高い。そのほか、いくつかの物理ボタンとタッチパッドと思われる奇妙な模様が付いた傾斜したセンターコンソールが見られる。デジタルコックピットは、コンセプトよりもはるかに小さく、ドライバーに向かって配置されている、スリムなデュアルワイドスクリーンを備えている。また青をテーマにした室内装飾は、ステランティスグループ内のDSオートモービルの位置付けに沿って、高級感が増していると言えるだろう。

DS 8 市販型プロトタイプ スパイショット

DS8は、同様のプロポーションのプジョー408や、シトロエンC5 Xの「EMP2」基盤とは異なり、新しいSTLAミディアムアーキテクチャをベースとし、完全な電動パワートレインを装備する。プラットフォームは、シングルおよびデュアル電動モーターと互換性があり、最高出力218psから387psまで提供が可能となっている。

最新情報によると、DS8のデビューは2024年末までに行われるという。DSは、今年から導入されるすべてのモデルが「完全に100%電動」になると約束しているが、世界的なBEVの減速への回答として、遅れてDS8のラインナップにPHEV駆動オプションが追加される可能性がありそうだ。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…