BMWグループはアメリカ・スパータンバーグ工場において初めてヒト型ロボットの実用テストを行なった。カリフォルニアのロボティクス企業であるフィギュア社が開発した最新のヒト型ロボット『フィギュア02』が、実際の製造ラインにおいて、シートメタル部品を組み立てる作業を無事に行なった。このテストによりBMWは、製造ラインにヒト型ロボットを導入することで、従業員の労働負担を軽減する可能性を確認したという。
BMWグループの生産担当取締役、ミラン・ネデリコヴィッチ氏は、「ロボティクスの進展は非常に有望であり、ヒト型ロボットの製造現場への活用方法を検討している」と述べている。BMWは、将来的生産ビジョン=『BMW iファクトリー』において新技術の導入をうたっており、今回のテストから得られた知見をもとに、ロボットのさらなる開発を推進する予定だという。
『フィギュア02』は、従来より3倍の処理能力を備え、進化型センサーや人間に近い手の動きが可能な最新技術が備えられており、複雑な作業を自律的にこなすことができるという。現在のところスパータンバーグ工場に『フィギュア02』は導入されていないが、今後の導入に向けて引き続きテストや準備が進められているという。