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世界一美しい帆船『アメリゴ・ヴェスプッチ号』
アメリゴ・ヴェスプッチ号はイタリアの探検家にして地理学者のアメリゴ・ヴェスプッチの名前をいただく、イタリア海軍の練習帆船だ。
1930年建造のアメリゴ・ヴェスプッチ号は、全長100.5m。ブーム長(15.8m)3本マストの美しい帆船だ。
参考までに、日本の練習帆船、日本丸(2代目)/海王丸(2代目)は、1984年就航で全長は110.09mだ。
現在横浜の日本丸メモリアルパークで保存されている初代日本丸は1930年に川崎造船所神戸工場で建造されている。初代日本丸は全長97mだ。
つまり、アメリゴ・ヴェスプッチ号は初代日本丸と同じ1930年生まれの帆船なのである。船齢94だ。
この由緒あるアメリゴ・ヴェスプッチ号は、2023年7月にイタリアのジェノヴァを出発し、31カ国を寄港するワールドツアーを敢行している。これまでに、アメリカ・ロサンゼルスをはじめ16の港に寄港し、日本は17カ国目の寄港となった。
イタリアをいろいろ楽しめるイベントも同時開催
アメリゴ・ヴェスプッチ号の東京寄港に伴い、東京国際クルーズターミナルでは、イタリアの歴史や文化を体験できる「ヴィラッジョ・イタリア」が開催される。アメリゴ・ヴェスプッチ号の乗船体験をはじめ、期間中毎日日没後に行なわれるイタリアの伝統的な降旗パフォーマンス、イタリアのグルメやワイン、映画の上映、デザイン展示などが無料で楽しめる(飲食物や販売品は有料)。
アメリゴ・ヴェスプッチ号への乗船体験は、要予約。スケジュールを含めて公式サイトでご確認を。
アメリゴ・ヴェスプッチ号は8月30日に日本を出港し、次の目的地であるオーストラリアのダーウィンへ向かう。
その後、シンガポール、ムンバイ、アブダビ、ドーハそして来年1月にはサウジアラビアのジッダへの寄港を予定している。
世界一美しい帆船を見て、乗れるチャンス。ぜひ、東京国際クルーズターミナルへ行ってみてほしい。
デザインに興味のある人は「イタリア・ジュニアーレ」
イタリアデザインの歴史や文化の促進を担うメイド・イン・イタリア担当省、イタリア国防省、ADIデザイン博物館との共同企画で「イタリア・ジュニアーレ」も開催されている。デザイン好きの方はぜひ!