ヒョンデは2022年、次世代スーパーカー「Nビジョン74」コンセプトを発表した。このモデルについてはこれまで市販化は否定されていたが、ついに生産が承認されたという情報を入手した。
同社は、2024年CEO投資家デーにて同社の将来計画に関する詳細なプレゼンテーションを行い、71ページのスライドショーを披露した。スライドのひとつには、ヒョンデが2030年までに21台の新しい電気自動車を発売する予定であることが示されているとともに、同社が「高性能EV」と表現するNビジョン74が記載されていたという。
この車両について他の詳細は提供されていないが、ヒョンデはEVシリーズから「大衆市場向けから高級/高性能モデルまで幅広い選択肢を顧客に提供する」計画だと述べている。
コンセプトでは、62.4kWhのバッテリーパックと水素燃料タンクが搭載し、システム合計670ps、最大トルク900Nmを発揮。0-100km/h加速は4秒以内というパフォーマンスを持つ、ブランド初の水素ハイブリッドとされている。ただし、前述スライドには、水素燃料タンクを採用するとは記載されていないため、量産モデルが完全電気式になる可能性もありそうだ。
韓国からの最新情報によると、ヒョンデはコンセプトカーの公道走行モデル200台の製造を承認し、2026年6月に生産を開始する予定だという。1台あたりの価格は30万ドル(約4300万円)を超える可能性があり、LFAがトヨタとレクサスを新たな高みに押し上げたのと同じように、Nビジョン74が発売されれば、ヒョンデの新たなシンボルとなるだろう。