ポルシェと共同で開発された「PPE」プラットフォームを採用、最高出力は816psを発揮し、全輪駆動システム「クワトロ」を搭載する。
アウディは、2026年に最後のガソリン車を発売する予定で、今後数年間でアウディスポーツ部門のモデルも含めて、同社のラインナップのほとんどのモデルが電気自動車に移行する予定だ。また同社の命名法も新しくなり、偶数は電気自動車、奇数は内燃機関搭載モデルに与えられる。つまりこのRS6はRS5の後継モデルとなる。
アウディスポーツは、SバッジとRSバッジの高性能モデル担当しており、すでに「e-tron S」と「RS e-tron GT」という形で、両方のバッジが付いた電気自動車が存在している。今回捉えたプロトタイプは、もう一つの電気RSモデルである「RS6 e-tron」で、近日発売予定の完全電気自動車A6をベースにしている。
捉えたプロトタイプは、スポーツバックと同じスポーティなフロントバンパーと、リアバンパーを備えている。フラッグシップのアウディスポーツモデルを他の「A6 e-tron」ラインナップから区別しており、フロントのRS専用吸気口とリアの特大ディフューザーが装備されている。
また、通常の A6 e-tron Avant よりも広いフェンダーを備えるとみられ、より広いトレッド、より大きなホイール、タイヤが装着されるほか、ローダウンされたスポーティなサスペンションを搭載、より大きなブレーキを備えることは間違いない。
RS6量産型では、A6 e-tronと同様に、ポルシェと共同で開発された「PPE」(Premium Platform Electric)アーキテクチャを基盤としている。そのスペックは明らかにされていないが、最新情報によると、最高出力は816psを発揮し、全輪駆動システム「クワトロ」を搭載する。これは、ローンチコントロールが作動しているときの「S6 e-tron」の最高出力551psを大幅に上回る数値だ。
バッテリーパックに関しては、100kWh(ネット94.4kWh)ユニットを継承する可能性が高いく、最大466マイル(750km)の走行距離を提供する。また、800Vバッテリーは、互換性のあるDC充電器に接続すると、最大270kWの速度で急速充電をサポートする。
アウディRS6 e-tronは2025年にデビューし、同年の後半に販売が開始される予定となっている。