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ダートトライアルとは?
国内モータースポーツを統括するJAF(日本自動車連盟)のオフィシャルサイトでは以下のように説明されている。
ダートトライアル競技は、未舗装路面に指定されたコース走行するタイムトライアル競技で、全国各地にあるJAF公認コース(ダートトライアルコース)で開催されています。
同じ未舗装路で行われる自動車競技でもラリーと比べると敷居が低く、クローズドコースでの開催なので観戦も容易。コースによってはコース全域が視野に入れられる会場もある。それでいてクルマやドライバーの走りも間近で見ることができ、入場料もモータースポーツ観戦としては安いのが魅力。
ただ、会場の交通の便が良くないのはモータースポーツの例に漏れない。それと、悪天候は言わずもがな、天気が良くても、観戦場所や風向きによっては観客は競技車両が巻き上げる砂埃を浴びることなる。文字通り”砂被り”というわけだ。
今やネオクラシックとなったクルマが目白押し!
ダートトライアルは排気量や駆動方式、改造範囲などで細かくクラス分けがなされている。ノーマル車のクラスでは、小排気量の二輪駆動では新旧スイフト(スポーツ)が圧倒的に多く、フィットやデミオが散見される。FR車に至っては新旧86/BRZの実質ワンメイクだ。
ノーマル車のクラスでも4WDターボのクラスになるとGRヤリスに加え、ランサーエボリューションのエントリーがグッと増える。しかも、2015年まで販売された最終型のランエボX(CZ4A)だけでなく、2005年のランエボIX(CT9A)の数が侮れないのが、ランエボの競技車両としての強さを感じさせる。
これが改造クラス(改造範囲はナンバー取得可、取得不可に分かれている)となると、二輪駆動はスイフトに加えミラージュ(CJ4A/CA4A)やインテグラ(DC2)、シビック(EK4/EK9)、FFインプレッサ(GP2)、FFヤリス(MXPA12)と実にバリエーション豊かだ。
改造クラスの四輪駆動はGRヤリス、ランエボに加えインプレッサWRX(GDB)が加わる他、より改造範囲の広いクラスにはGP/GJ型のインプレッサがエントリーしていた。
それぞれクラス分けはされており、完全なガチンコではない場合もあるが、最新のGRヤリスと2005年デビューのランエボIXが同じ土俵でタイムを競っているのはなかなか面白い。しかも、4WDターボが出場する全てのクラスでGRヤリスが勝てていなかったのが意外だった。
なかでも改造無制限とも言えるDクラスは同じクラスで戦うクルマのバリエーション、ド派手な改造、全日本ラリーに参戦するトップドライバーがドライブする大迫力の走りが見られるダートトライアルの華。今回は『グループAラリーカーミーティング』とヴィヴィオのグループAの取材がメインだったことから、見学できなかったのはとても残念だった。
なお、『グループAラリーカーミーティング』を主催したKITサービスはエントラントしてスーパーDTに参戦しており、代表の小関高幸選手がPN3クラス(1600cc以上のFR/ナンバー付きノーマル車)のBRZで3位、同チームの佐藤秀昭選手がやはり同クラスのBRZ、しかもこちらはATでクラス優勝している。
ちなみに「ALL JAPAN SUPER DT in EBISU」の観戦入場料(駐車場代含む)は1700円(JAF会員証提示で1600円)。会場となったエビスサーキットには東北サファリパークもある。近隣には安達太良高原もありキャンプや温泉など各種アクティビティも楽しめるので、家族でも楽しめるのではないだろうか。