美しいフォルムで魅了するCXシリーズ最小モデル「マツダCX-3」【最新国産SUV 車種別解説 MAZDA CX-3】

マツダらしいデザインのオリジナリティを形にした「CX-3」。毎年重ねられる改良は15年のモデル登場から熟成を経て、使い勝手、快適性、先進性が高いバランスで確立している。パワーユニットはガソリン、ディーゼルが用意され、ロングモデルらしい練られた性能はそれぞれが十分な満足感を満たしてくれる。
REPORT:竹岡 圭(本文)/山本晋也(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:佐々木萌香

絶妙なサイズ感で機動力抜群 上質で居心地の良い車内も魅力

このサイズのモデルとしては珍しく、ガソリンとディーゼルエンジンが用意されているコンパクトSUV。

エクステリア

多くの機械式駐車場への入庫に対応する全高1550㎜のシルエットはハッチバック的だが、フェンダートリムがSUVテイストを表現する。ルーフスポイラーやマフラーカッター、アルミホイールは全車に標準装備。最小回転半径は5.3m。

もともと、乗り降りなどの所作が美しく見えるように設計された、エレガントなSUVとして誕生したということもあり、デザイン的にもとても魅力的なモデル。マツダのデザインフィロソフィ〝魂動デザイン〞の作品のひとつである。

インストルメントパネル

デビューから時間は経っているがオートホールド付きEPBを標準装備するなど機能面も進化している。撮影車のセンターディスプレイは8インチ画面だが、2024年2月以降は8.8インチの「マツダコネクト」を標準装備している。

インテリアデザインもプレミアムSUVに使われるような色合いを使っていたり、質感もかなり高いので室内の居心地の良さも高い。所有欲もかなり満たされるだろう。マツダは、良いものはいち早くお客さまの手に届けたいという信念をもつメーカーなので、年次変更として、細かい改良を加えていくこともあり、そこに加えて表皮やカラーを変えた特別仕様車などもリリースされるため、いつ買ったらいいの?なんていう声も聞こえてきたりするが、正解はピピッと来たら買うこと。出会いの大切さも教えてくれている。

居住性

発売当初はディーゼルエンジンモデルにはMTモデルが存在したが、残念ながらラインナップからなくなってしまった。しかし、ATの出来がかなり良いので、低回転域からトルクフルな力強さも味わえるし、発進加速が得意なディーゼルモデルは、ストップ&ゴーが多い街なか走行でも相性がイイ。

うれしい装備

Apple CarPlayとAndroid Autoに対応するほか、専用アプリ「MyMAZDA」を使うことでシームレスなルート案内も可能となっている。
ガソリン車に備わる「ドライブセレクション」でSPORTモードを選ぶと、アクセル操作に対して加速感が強まった走りが楽しめる。
月間販売台数     627台 (23年9月~24年2月平均値)
現行型発表    15年2月(商品改良 23年9月)
WLTCモード燃費  20.0 ㎞/ℓ ※「XD Touring」のFF車

ラゲッジルーム

ボディサイズ的にも、取り回し性の高さを活かし、威力を発揮してくれることだろう。また、全高が立体駐車場に入る1550㎜に抑えられているので、機動力の高さも抜群だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.158「2024-2025 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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