初代プレリュードは1978年に発売され、1982年にデビューした2代目で人気が爆発した。当時若者の「デートカー」として一世を風靡した。1996年から2001年に販売された5代目を最後に生産終了となったが、2023年『ジャパンモビリティショー』でコンセプトモデルとして復活を遂げた。
これまでの情報では、量産型では現在生産中止となっているCR-Zに似た、6速マニュアルギアボックスが搭載される可能性があるという憶測があった。しかし、同社グローバルエグゼクティバイスプレジデントの青山真ニ氏は、最近のMotor Trend誌のインタビューにて、マニュアルトランスミッションは提供されないと語り、2.0L 直列4気筒エンジンと、デュアル電気モーター、CVT(自動無断変速)を組み合わせた、改良型シビックのパワートレインセットアップが搭載される予定だという。ただし、遅れての追加や、今後、タイプRなどが導入されるタイミングで設定される可能性は残されているだろう。
プロトタイプに戻ると、ピクセル化されたカモフラージュラップで覆われており、窓、ホイール、照明ユニットのみが部分的に露出している。一見、これまでモーターショーで公開されたコンセプトモデルや、2024年7月にヨーロッパでデビューした最新の(赤い)コンセプトモデルとほぼ同じに見える。
しかし、よく見るとオリジナルからいくつかの注目すべき変更点があるのがわかる。最も明らかな変更点は、ホンダシビックから借りた、より厚いドアマウントミラーと、フロントガラスに統合されたADASセンサーだろう。
リヤでは、コンセプトに見られるスポイラーが削除されているが、これはホンダアクセスを通じてオプション提供される可能性がある。また、ナンバープレートを収容するために微妙に再設計されたバンパーを装備、テールライトの中央部分はカモフラージュされており、コンセプトの全幅LED処理を維持するかどうかは不明だ。
そのほか、ヘッドライトやグリルの形状を始め、フロントバンパーと冷却ベントの形状もコンセプトと同様なことから、ホンダがそれを尊重していることがわかる。
リヤバンパーの下を除くと、排気管の一部がはっきりと見えることから、ICE搭載であることもわかる。量産型では強力なe:HEVハイブリッドを採用し、最高出力は200ps以上が確実視されている。
プレリュードの生産バージョンは、2025年中にデビュー予定で、すでに欧州での発売が確定しているほか北米でも提供される予定だ。日本市場では、トヨタ GR86、スバル BRZの最大のライバルになるとともに、今後登場が噂されるセリカや日産 シルビアと競合するのは必至で、近い将来フルエレクトリックバージョンの登場も噂されている。