ポルシェは、2026年モデルの992.2世代「911ターボ」に、ハイブリッドモデルを導入することを発表した。
ポルシェ副CEO兼CFOのルッツ・メシュケ氏は、フェイスリフトされた992.2世代911のターボが2025年後半に生産開始されると報道陣に語った。同氏はまた、同モデルには「Vartaセルが搭載される」とも述べた。Vartaは、GTSのハイブリッドパワーパック用の1.9kWhバッテリーを供給するドイツの企業であり、ポルシェは8月に6000万ユーロ(6500万ドル)を投資、同社を財政破綻から救った。
メシュケ氏は、ターボにはフェイスリフトされた 992.2 GTS にすでに搭載されているものと同じハイブリッドハードウェアが搭載される予定であり、PHEVではないことも確認されている。
2025年型GTSはPHEVではなく、電力だけで走行することはできないことから、CO2排出量はわずか数g/kmしか削減されていない。しかし、必須の8速デュアルクラッチトランスミッション内に隠されたモーターを介して54psのブーストを提供し、右ペダルを踏み込んでから最大トルクを受け取るまでの時間を2秒からわずか0.5秒に短縮する電動ターボを駆動する。
また、GTSの3.6Lフラット6エンジンのシステム合計出力は540ps、最大トルク609 Nmを発揮するが、ターボでは、GTSのパワートレインのより強力なバージョンが搭載されると示唆しており、最高出力608psを超える出力を発揮することは間違いないとみられる。
ポルシェは、EV化への加速を緩め、現在ハイブリッドに焦点をあて始めており、2030年ごろまでは、EVモデルのみが予想されていた「718ボクスター/ケイマン」次期型を含む、ラインナップのハイブリッド化が強化されることが濃厚となっている。