今でもライバルと呼べるのか!?トヨタ アルファード vs. 日産 エルグランド 【高級ミニバン対決】

現行型の日産 エルグランドが登場したのは2010年だが、改良を受けつつ現在も新車販売中だ。その間にライバルであるアルファード/ヴェルファイアは2度のモデルチェンジを果たしている。今でもエルグランドがアルファード対抗できるスペックを有しているか確認してみよう。

TOYOTA ALPHARD
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NISSAN ELGRAND

エルグランドの広さは今も一線級!しかし最新のアルファードには敵わない

両車のボディサイズはほぼ同じで、取り回しにも差はないが、室内空間には大きな差がある。エルグランドの2列目および3列目は現代基準でも十分な広さだ。しかし、アルファードはさらに一回り広く感じられるだろう。

利便性や機能性に関してもアルファードが勝る。一方、エルグランドも度重なるマイナーチェンジで改善の手が加えられており、決して古さを感じさせない作りになっている。乗り心地や使い勝手に関しても高級ミニバンとして十分なレベルだ。

しかし最新のアルファードと比べてしまうと、どうしても基本設計の古さが浮き彫りになってしまうのは否めない。

トヨタ アルファード ハイブリッドZ
ボディサイズ:全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm
ホイールベース:3000mm
車両重量:2160kg
タイヤサイズ:225/60R18(前後)

日産 エルグランド ハイウェイスター プレミアムアーバンクローム
ボディサイズ:全長4975mm×全幅1850mm×全高1815mm
ホイールベース:3000mm
車両重量:2020kg
タイヤサイズ:225/55R18(前後)

燃費差は約2倍! ハイブリッドモデルの有無が明暗を分ける

パワートレインに関しても、ハイブリッドモデルが用意されるアルファードのほうが優れている。280psの3.5Lエンジンにものを言わせて動かすエルグランドに対して、アルファードは2.5Lエンジンとモーターの組み合わせでシステム出力250psを発揮する。

アルファードのフロントモーターは、エルグランドの最大トルクの約80%を回転初速から発揮できるため、車重2tを超える巨体であっても出足の悪さを感じることはない。

燃費性能に至っては、3.5Lエンジンを搭載するエルグランドのWLTCモード平均燃費8km/L台に対して、アルファードは17.7km/L(ハイブリッドZ)と、約2倍もの歴然とした差がついている。

トヨタ アルファード ハイブリッドZ
エンジン形式:直列4気筒ガソリンエンジン+モーター
排気量:2487cc
最高出力:190ps/6000rpm
最大トルク:236Nm/4300-4500rpm
トランスミッション:電気式CVT
駆動方式:2WD(FF)

日産 エルグランド ハイウェイスター プレミアムアーバンクローム
エンジン形式:V型6気筒ガソリンエンジン
排気量:3498cc
最高出力:280ps/6400rpm
最大トルク:344Nm/4400rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:2WD(FF)

2.5Lガソリンモデルならエルグランドを検討する価値あり

同等のグレード同士を比較するとエルグランドのほうが50万円ほど安いが、それでも最新のアルファードのほうがおすすめだ。

ただし、動力性能が互角となるガソリンモデル同士ならエルグランドもいくらか競争力を増す。アルファードのガソリンモデルのスタートプライスは540万円からであるのに対し、エルグランドは408万円2100円からと安い。

何より、現在アルファードは注文できない状態が続いている。アルファードのガソリンモデルの購入を検討しているのなら、エルグランドはまだまだ見落とせない存在だ。

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