「AI EV時代のトヨタ」はアメリカで生まれるのか? 野心的スタートアップが最新EVを公式リーク

ファラデー・フューチャー 「ファラデーFX」ティザーイメージ
「AI EV時代のトヨタ」を目指すというアメリカのスタートアップ企業が、新たなEVのティザーイメージを公開。このクルマの生産は2025年末までに開始される予定だが「必要な資金の確保が条件」だという。

米EVFスタートアップ企業の「ファラデー・フューチャー」は、2025年にも生産を予定している新型EV「ファラデーFX」のプロトタイプを公式リークした。

リリースされたティザーイメージはトレーラーの後ろにカモフラージュされた車両がちらりと見えるだけで、ほぼヒントが見えないが、際立つホイールアーチとドアに取り付けられたミラーが確認できる。また、角張ったショルダーライン、比較的小さなホイール、そしてフロントドアを越えて伸びるグリーンハウスのほか、フロントフェンダーにはバッジもあるようだ。

ファラデー・フューチャー FF 91

ファラデー・フューチャーは詳細を明かしていないが、最初のFXプロトタイプが中国本社に到着し、最終的にはロサンゼルスに向かうことを発表。この出荷は「開発およびテスト段階の正式な開始を示す」と付け加えた。また、同社は「AI EV(人工知能電気自動車)時代のトヨタ」になることを目指しているという。

マーケティングの誇張はさておき、同社は以前「FX 5」と「FX 6」の計画を発表した。FX 5は「広いスペースを備えたスポーティなAI EV」で、価格は2万ドルから3万ドルの間になる予定。FX 6は3万ドルから5万ドルの価格帯をターゲットとした大型ファミリーカーになる予定とされている。今回のモデルが、FX 5なのか、FX 6なのか不明だが、現段階でFX 5が有力のようで、同ブランドのファーストモデル「FF 91」を模倣したスタイルと思われる。

ファラデー・フューチャー 「ファラデーFX」ティザーイメージ

新型モデルは、電動および航続距離延長型パワートレインで提供される予定だが、これ以上現時点では何もわかっていない。また、生産は2025年末までに開始される予定だが「必要な資金の確保が条件」だと述べている。

「AI EV(人工知能電気自動車)時代のトヨタ」は米国で誕生するのか、要注目だ。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…