第2世代「M2」を初めて披露した時、多くのファンは前世代より大きく重くなったと感じたが、並外れたスポーツカーであることが瞬く間に証明された。そして、まもなく「CS」バージョンの発売により、さらに優れたものになるだろう。
BMWはM2のフラッグシップバージョンをかなり前からテストしているが、今回はリヤクォーターウインドウの偽装が外され、ゴールド仕上げのホイールを初装着するなど、発売へ向けいよいよ本気モードに入ったようだ。
プロトタイプのフロントバンパーは、新設計されたシャープなスプリッターと、改良されたエアインテークで大幅に変更され、標準車よりもはるかにアグレッシブな外観になっていることがわかる。リヤセクションも改良され、大きなリップスポイラーと、わずかに異なるバンパーや、ディフューザーパッケージが採用されているなど、標準モデルよりも少しエッジの効いた印象を与えている。
しかし、M2 CSで最もエキサイティングなコトは、ボンネットの下で起こるだろう。標準車と同様に3.0L直列6気筒ツインターボエンジンが搭載されるが、発揮されるパワーは大幅に増加し、最高出力525psに達する可能性が高い。これによりM2 CS は最高出力503psを発揮する後輪駆動の「M4 コンペティション」よりもさらにパワーアップすることになり、「駆けぬける喜び」をさらに高めてくれるだろう。
また開発エンジニアは、不要な重量を減らし、パワーウェイトレシオをさらに向上させる巧妙な戦術も採用すると予想されている。新型では、6速MTではなく8速ATのみで販売される可能性があることが残念ではあるが、それを忘れるほどのパフォーマンスが見られるはずだ。
M2 CSの生産は2025年8月に開始され2026年の7月に終了する予定で、はわずか11か月間しか生産されない。そのため、かなり希少なものとなりそうだ。注目の価格は、先代の8万3600ドル（約1220万円）を超えて10万ドル（約1450万円）以上となることが濃厚で、完売後はプレミアによりさらに高騰するはずだ。
