木枯らしもなんのその! 佐野市で2024年最後の旧車イベントが開催された! 【あくと冬フェス2024クリスマスファイナルクラシックカーミーティング】

関東各地で数多くのイベントを開催している日本旧軽車会が2024年最後のイベントを開催した。木枯らし吹くなか、100台前後のクラシックカーたちが集結した模様をお伝えしよう。

PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
栃木県佐野市のあくとプラザ駐車場が会場になった。

2024年も全国各地で古いクルマのイベントが数多く開催された。古いクルマにはエアコンが装備されていなかったり、暖房が効きにくいなど天候により室内環境が大きく左右される。そのため真夏や真冬にこうしたイベントが開催されることは少なく、多くが春から梅雨までの間か9月以降の秋にかけて開催される。これまで12月に古いクルマのイベントが関東近辺で開催されることは少なかったが、12月22日というタイミングで「あくと冬フェス2024クリスマスファイナルクラシックカーミーティング」が開催された。

開会式でマイクを握る日本旧軽車会代表の吉崎 勝さん。

主催は関東地方を中心に数多くのイベントを開催しているクラブ「日本旧軽車会」。代表である吉崎 勝さんは自身も旧車マニアであるものの、もはや旧車イベント仕掛け人として認知されている。コロナ前には年間通じて26ものイベントを開催する予定だった。ところがコロナ禍が襲来して年間26回開催は夢と消える。だが、コロナ禍が開けた2023年から精力的に活動を再開され、2024年は目標だった回数に迫る勢いでイベントを企画。秋のシーズンには毎週のように各地でイベントを開催された。

コンパーノスパイダーや初代シルビアが並ぶなか、歴代ロータリー車が揃った。

数多く主催されたイベントの締めくくりとして、2024年は12月22日に「クリスマスファイナルクラシックカーミーティング」が開催された。単独での開催ではなく、開催地である栃木県佐野市あくとプラザが開催する「あくとクリスマス2024」というイベントとの併催。佐野市ご当地アイドルプロジェクトがステージイベントを開催する傍ら、広大な駐車場を舞台に旧車ミーティングが同時に開催されたのだ。

80年代から90年代にかけてのトヨタ車たちが集まった。

ミーティングに参加が可能だったのは戦前車、昭和21年(1946)から平成12年(2000)までに生産された国内外の2輪、3輪、4輪車が対象になる。また特別にミニカーやスーパーカー、ダイハツ・コペン、光岡自動車製モデルは年式を問わずエントリーが可能。そのため展示される車種は年式やメーカーに偏りがなく、見ているだけで楽しめるのだ。イベント参加費は車両展示が2500円、スワップミートが3500円で、事前に日本旧軽車会に申し込む必要がある。日本旧軽車会とネット検索すれば複数の情報が表示されるので、詳しくはそれらを参照いただきたい。

日産スカイラインも80年代以降のモデルがズラリと並ぶ。

今回は車両展示に120台の募集枠がかけられたが、エントリーされたのは100台前後に留まった。やはり寒い時期だと参加を敬遠するオーナーが多いのだろうか。また今回の特色としてキャブレター時代の古いモデルよりインジェクション化された1980年代以降のモデルが多かった印象だ。車両を展示するのではなく、ギャラリーとして展示車を眺める来場者も多かった。会場を見渡していると旧車オーナー予備軍といった若い世代が意外にも見受けられ、展示車のそばにいるオーナーへあれこれと質問していた様子が微笑ましかった。

古いケンメリやハコスカなどのスカイラインが輸入車たちと並ぶ。

関東地方で開催される2024年の旧車イベントとして最後の催しとなった今回だが、2025年も日本旧軽車会は精力的に活動される予定。実に1月12日には栃木県佐野市と奇しくも同じ市で「佐野日本旧軽車会と併催で「ニューイヤークラシックカーミーテイング」が予定されている。100台の展示枠に対して既にエントリーは締め切られているので見学だけになるが、興味のある人にはオススメのイベントだ。会場はJR佐野駅前パルポートを中心に付近の駐車場が数カ所貸し切られる。雨天決行だが、その場合は展示車が減る可能性もあるけれど一見の価値があるはずだ。以降は会場の模様を写真でお伝えしよう。

軽自動車は360cc時代から660cc時代まで幅広く集まった。
オールドダットサンが仲良く並んで展示された。
スーパー7などは年式問わず参加可能だった。
珍しい928を筆頭にして空冷ポルシェ911が並んだ。
左のジムニーは乗車して記念撮影ができることが掲示されていた。
2輪も参加可能だが寒さのせいか展示されたのはヤマハRZ250Rの1台だけだった。
道路を隔てた北側にはシザードア仕様のコペンたちが並んで展示された。
北側の広場ではスワップミートが開催され珍しいグッズが見つけられた。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…