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横浜ゴムブースを飾った「ADVAN Sport(アドバン・スポーツ)」は、ヨーロッパを中心としたプレミアムブランド車とのマッチングで人気があるプレミアムスポーツタイヤ。「A052」や「ネオバ」シリーズとは方向性の異なる、アドバンブランドの一方のフラッグシップモデルだ。

しかし、東京オートサロン2025で展示されたクルマは、従来のイメージ通りのヨーロッパ系プレミアムブランド車に加え、国産SUVとスポーツカー、そして電気自動車という、これまでのADVAN Sportとは異なるラインナップも加えられていた。

ホワイトのクルマとブラックのブースが演出するプレミアム感
横浜ゴムは東京オートサロン2025においてADVAN Sportが実はプレミアムブランドだけでなく国産SUVやスポーツカーなど、さまざまなクルマにもマッチングすることを改めてアピールしたいと考えていたそうだ。その想いは、展示車両のラインナップに表れており、ポルシェ911やメルセデスAMG・Gクラスといったヨーロッパ系プレミアムブランド車はもちろん、トヨタGR86、トヨタ・ハリアー、そしてEVのテスラ・モデル3が並べられた。

特に今回、新たに提案されたモデルについては3車ともホワイトに揃え、いずれもローダウンにエアロパーツでドレスアップしたカスタムカー。ブース全体のブラックとコントラストを成してより強いインパクトを来場者に与えていた。
また、広いブースに5台という展示車両は一見少ないように感じられるが、来場者は移動が楽で余裕をもって展示車両を見ることができるなど、巧みなブースづくりだったと言えるだろう。

展示車両のラインナップについて話を伺った横浜ゴムのスタッフによると「これまでのイメージとは違った車種でも、ADVAN Sportはマッチングするということをお伝えしたい。SUVはもちろん国産スポーツカーのユーザーにもアドバンスポーツを選んでいただきたい」と語り、また「やはりローダウンした方がカッコイイですよね。(テスラ・モデル3を指して)本来なら全車あれくらいは車高を下げたかった」という。
多彩なクルマでのマッチングをアピール
展示車両の5台はいずれもADVAN Sportの最新モデル「V107」を装着。同じタイヤで異なる車種のマッチングを見ることができた。では、展示車両を詳細に見ていこう。
■ポルシェ911スピードスター
1948年に登場したポルシェ356 No.1ロードスターにちなんで1948台が限定生産・販売されたモデル。まさにヨーロッパ系プレミアムブランドとADVAN Sportとのマッチングの代表的な展示車両。

スタッフの話ではこちらもホワイトにしたかったが、流石に1948台限定のスピードスターはオリジナルカラーで展示すべきということで、タイヤに加えホイールをADVAN Racing GT for Porscheに交換するにとどまる。
タイヤ:ADVAN Sport V107
タイヤサイズ:F 245/35R20 R 305/30R20
ホイール:ADVAN Racing GT for Porsche
ホイールサイズ:F 20×9.0J CL inset49 R 20×12.0J CL inset44
ホイールカラー:RACING BRASS GOLD
■メルセデス・ベンツG63AMG
発売されたばかりのメルセデスAMG・Gクラスの最新モデル。23インチの大径ホイールにもマッチする豊富なタイヤサイズがV107の魅力のひとつ。プレミアムなシティSUVとしての存在感がより高まる組み合わせだ。

こちらもブース企画としてはホワイトに統一したいところだったが、新型メルセデス・ベンツG63AMGのオリジナルカラーを尊重するため、カラーリングも含め外観は変更されず。
V107は18インチ〜24インチ、全91サイズというワイドラインナップで幅広い車種はもちろんインチアップにも対応する。このメルセデス・ベンツG63AMGのようなプレミアム大型SUVのインチアップにも最適と言える。
タイヤ:ADVAN Sport V107
タイヤサイズ:F・R 305/35R23
ホイール:1221wheels 0110 AP1 Apex2.0
ホイールサイズ:F 23x10.5J 130-5 21 R 23x10.5J 130-5 16
ホイールカラー:GROSS BLACK
■テスラ・モデル3ワークス
新たに設立されたリバティーウォークのEV向けブランド「LB-E-WORKS」のボディキットを装着。リバティーウォークらしい大胆さでテスラ・モデル3のイメージを一変させている。ボディキットはもちろん、ローダウン具合がインパクト大。

リバティーウォーク代表・加藤渉氏がヨコハマタイヤの大ファンであることから、横浜ゴムブースでの展示が決まった1台。このローダウン具合に、横浜ゴムスタッフも大満足。
タイヤ:ADVAN Sport V107
タイヤサイズ:F・R 275/35R19
ホイール:ADVAN Racing GT Beyond
ホイールサイズ:F・R 19×11J 114.3-5 15
ホイールカラー:RACING TITANIUM BLACK
■MAAYA GR86
レーシングドライバー・織戸 学選手の次女、織戸茉彩さんの愛車として名高い1台。レーシーかつ上品なカスタムで、GR86で見事にADVAN Sportを履きこなしている。

GR86はモータスポーツやスポーツ走行ユーザーに人気のモデルだが、ADVAN Sportとの組み合わせで上質な大人のスポーティさも表現できるというのがよくわかる。
タイヤ:ADVAN Sport V107
タイヤサイズ:F・R 245/35R18
ホイール:ADVAN Racing GT Beyond
ホイールサイズ:F・R 18X9.5J 100-5 45
ホイールカラー:MACHINING&HYPER PLATINUM BLACK
■トヨタ・ハリアー
80系ハリアーにARTISAN SPIRITSのフルコンプリートエアロを装備し、実はADVAN SportとSUVの親和性が高いことをアピール。ローダウン×大径ホイールの組み合わせによるシティ派SUVのスタイルがクール。

ARTISAN SPIRITSの展示車両にはヨコハマタイヤ装着車も多く、東京オートサロン2025のARTISAN SPIRITSに展示されたレクサスLBXにもV107を装着していた。
タイヤ:ADVAN Sport V107
タイヤサイズ:F・R 245/45R20
ホイール:AVS MODEL F50
ホイールサイズ:F・R 20×9.0J 114.3-5 40
ホイールカラー:HYPER PLATINUM BLACK COMBI
また、タイヤとパネルのみの展示ではあったが、ADVAN Sportの現行ラインナップとのマッチング例も挙げられていた。コンパクトスポーツのインチアップからCセグメントの標準サイズに、ネオクラシック、プレミアムミニバン、SUV、EVなど多彩な車種があり、交換を考えているユーザーには大いに参考になったはずだ。
ADVAN Sport V107の魅力とタイヤの重要性を谷口信輝選手が語る
横浜ゴムブースでは東京オートサロン2025の会期中に全12回のトークショーが行われた。多彩なゲストが登壇し、レースやクルマ、タイヤについて話したのだが、谷口信輝選手は今回の横浜ゴムブースのメインテーマである「ADVAN Sport」の魅力について語った。

谷口選手は「ADVAN Sport」の魅力として特に高次元のバランスの良さを挙げた。アドバンブランドでは「A052」や「ネオバ」シリーズなど、サーキットでタイムを出すタイヤが支持される一方、ハイグリップ性能とコンフォート性能をバランスさせたプレミアムタイヤが「ADVAN Sport」シリーズとなる。

ADVAN Sport、特にその最新モデルである「V107」は、A052やネオバシリーズに比べればサーキットのタイムアタックでは一歩譲るが、高性能車がその性能を発揮するために必要な高いグリップ性能を備え、日常使いにおけるウェット性能や安定性も、トレッドパターンだけでなく素材や構造、形状に至るまで突き詰められたタイヤだと言う。

タイヤはクルマと路面を繋ぐ重要なパーツ。谷口選手はトークショーの中でそのことを強く訴えかけており、来場者はもちろん、多くの一般ドライバーにタイヤにもっと関心を持ってほしい、タイヤのことをもっと良く知ってほしいと語っていた。
いきなりのサプライズゲストが登壇!
トークショーでは冒頭に「リバティーウォーク」の代表・加藤渉氏が登場。加藤氏といえば大のヨコハマタイヤファンとして知られ、リバティーウォークブースで展示されるカスタムカーもヨコハマタイヤを装着している。また、横浜ゴムブースの出展車両の1台であるテスラ・モデル3のカスタムカーもリバティーウォークの手によるものだ。

リバティーウォークといえばやはりフェラーリやランボルギーニを中心としたスーパーカーのカスタムが有名だが、トークショーに登壇した加藤氏によると、これからはEVにも力を入れていくという話もあった。

今回の横浜ゴムブースでは展示車両はEVのテスラ・モデル3も含め全車「V107」に統一されていたが、ADVAN SportのラインナップにはEVに最適化した「ADVAN Sport EV」もラインナップしている。
イベント告知や番組の告知も
トークショーではあわせて、横浜ゴムが3月1日(土)に富士スピードウェイで開催を予定しているサーキット走行会イベント「2025 ADVAN Circuit Experience」の告知があった。

また、トークショーで谷口選手が語ったタイヤの重要性などをPodcastで配信する情報番組「きくタイヤ タイヤにまつわるエトセトラ」の告知も行われた。

加えて、谷口選手の2025年の活動予定として、代表的なスーパーGTとスーパー耐久への参戦に加え、2017年と2019年に参戦してどちらも残念な結果に終わった「スパ・フランコルシャン24時間耐久レース」への参戦が告知された。

谷口選手によると、過去2回の挑戦では4台のメルセデス・ベンツを全損させて終わってしまっただけに、2025年こそその雪辱を果たす意気込みだと言う。ヨーロッパの24時間耐久レースといえばル・マンとニュルブルクリンクが有名だが、スパ・フランコルシャンのチャレンジングなコース、特にオールージュを全開で駆け抜けたいと語った。
ジャンケン大会でプレゼントも配布
トークショーの最後にはジャンケン大会も開催され、ゲストとして登壇したドライバーのサイン入りトートバッグが勝者に配られるなど、横浜ゴムブースは最後まで大いに盛り上がっていた。

YOKOHAMA 東京オートサロン特設サイト https://www.y-yokohama.com/product/tire/tas2025/