日産自動車が協賛する「第37回 日産 童話と絵本のグランプリ」の大賞作品が出版。全国の公立図書館などに寄贈

日産自動車はこのほど、「第37回 日産 童話と絵本のグランプリ」で大賞を受賞した数井美治さんの童話『ながみちくんがわからない』と、だるま森さんの絵本『マロングラッセ』を、12月15日にビーエル出版より出版すると発表。両作品は書店やインターネットを通じて販売される。

数井美治さんの童話『ながみちくんがわからない』と、だるま森さんの絵本『マロングラッセ』を出版

「第37回 日産 童話と絵本のグランプリ」(一般財団法人大阪国際児童文学振興財団主催)は2020年度に実施。数井美治さんの童話『ながみちくんがわからない』は、童話部門で2283編の応募作品の中から、だるま森さんの絵本『マロングラッセ』は、絵本部門の413編の応募作品の中から、それぞれの部門の大賞に選ばれた。また、今回の出版にあたり、『ながみちくんがわからない』には、同グランプリ第26回、第27回、第31回、第32回絵本部門の優秀賞を受賞した、奥野哉子さんの挿絵を配した。

日産は社会貢献活動の一環として、アマチュア作家を対象とした創作童話と絵本のコンテストである同グランプリに第1回(1984年)から協賛している。才能ある新進作家の育成をサポートするとともに、子どもたちに良書を届けることを目的とし、37年間で69作品を出版した。

日産は出版した作品を全国の公立図書館等に寄贈しており、今回も国内の図書館約3600館と、同社の事業所近隣の保育園・幼稚園など約900園に寄贈する予定だ。また、海外においても、同社の海外事業拠点周辺の日本人学校や日本語補習校に同作品を寄贈。第1回から寄贈した本の累計は27万冊以上にのぼる。

なお、今年度の「第38回 日産 童話と絵本のグランプリ」作品募集は、10月31日をもって終了した。入賞作品の発表は2022年3月初旬の予定だ。

●童話『ながみちくんがわからない』
ひとりの少女が同級生の長道くんに興味を持ち、下校時に後ろをついて帰る物語。リズム感のある文章で、女の子の視点から男の子の行動をユーモラスに描いている。
・作者:数井美治
千葉県在住。高崎経済大学地域政策学部で地域づくりについて学ぶ。会社員を経て、現在は子育てのかたわら創作活動を行っている。
・絵の作者:奥野哉子
大阪府在住。ドイツのアラヌス大学芸術学部絵画科卒業。第26回、第27回、第31回、第32回 日産 童話と絵本のグランプリ優秀賞受賞。第35回 講談社絵本新人賞佳作受賞など、受賞歴多数。
・定価:1400円(税別)
※敬称略
●絵本『マロングラッセ』
大好きなマロングラッセを買った主人公が、クマにぶつかってしまうところから話が始まる。独創的なストーリー展開と色彩鮮やかな独特の画風が特徴的。
・作者:だるま森
兵庫県在住。美術家、舞台作家、楽器作家、音楽家など、多方面で活動している。2018年に『マトモスコープ』で第9回武井武雄記念日本童画大賞絵本部門審査員特別賞、文芸社+草思社W 出版賞銀賞ほか、受賞歴多数。
・価格:1400円(税別)
※敬称略

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