TGRラリーチャレンジ豊田を観戦☆観るラリーも面白い~♪【梅本まどかのラリー日記015】

梅本まどかのラリー日記
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2024年もWRCやモリゾウチャレンジカップなどに果敢にチャレンジしてきたコ・ドライバーで元SKE48梅本まどかちゃん。今回はカローラ名古屋チームが挑戦したTGRラリチャレ応援の模様をお届けしよう。
REPORT&PHOTO:梅本まどか(Madoka UMEMOTO)

今日はラリチャレに参戦のカローラ名古屋さんの応援に豊田へ!

2024年12月1日に豊田市で行なわれたTGRラリーチャレンジ特別戦・豊田に行ってきました!

梅本まどかのラリー日記
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実は、2024年シーズンの私のラリー活動を応援してくださっていたカローラ名古屋さんがこのラリチャレに参戦すると聞いたからなんです。全日本ラリー選手権の開幕戦・三河湾ラリーの時はサービスパークに来てくださったり、リエゾン(移動区間)でも見つけて手を振ってくださったりと応援していただいたので、今度は私が応援に!

カローラ名古屋さんは2023年からTGRラリーチャレンジに参戦。それまでサーキットで行なわれる86/BRZレースやヤリスカップは長く参加されていたのですが、2023年からはラリーにも挑戦し、2年目のシーズン最終戦がこの豊田ラウンドでした。

三上選手と寺尾選手
三上選手と寺尾選手

メカニックはもちろん、選手もカローラ名古屋の社員さんが交代で乗っています。車両は86でクラスはC-3。この豊田戦はGR Garage日進竹の山店の三上佳織さんがドライバー、寺尾裕矢さんがコ・ドライバーというペア。2023年もこのペアで豊田戦に参戦しているからか、朝、サービスパークで話しかけると2人ともリラックスした雰囲気で笑顔が見られました!

このラリチャレも前週に行なわれたFIA世界ラリー選手権「フォーラムエイト・ラリージャパン」と同じ豊田スタジアムがサービスパーク。午後のSS(スペシャルステージ)はラリージャパンとはコースが少し違いますが、豊田スタジアムを使ってのSSもありました。
選手としてではなく、お客さんとして豊田スタジアムのSSを観るのは初めてだったので、どんな風に見えるのか凄く楽しみでした。

ラリージャパンの時は英語が飛び交いちょっと日本じゃないように感じていた豊田スタジアムも、ラリチャでは日本語での楽しそうな会話が溢れていたので、ラリージャパンとはちょっと雰囲気は違いますが凄く賑わっていました。

ここ数年、ラリージャパンの翌週に行なわれているのがこのTGRラリーチャレンジ特別戦・豊田。このラリーは初心者の方でも参戦しやすいように1DAYでできるラリーなので、ラリー初挑戦のような方でもエントリーしやすい内容になっています。

最近は、レッキ(下見走行)を土曜日もしくは日曜日朝のどちらかを選べるようになっているので、1DAYではなく2DAYにして、ノートチェックをする時間やゆとりをもちたいという方も多いそうです。意外と1DAYラリーだと早朝にレッキして車検、本番へってバタバタなんですよね!
ただ、朝レッキだとその日の路面が分かりますし、どっちがいいかは好みやスケジュールで変わります。カローラ名古屋チームは土曜日にレッキを済ませていたこともあり、日曜日はだいぶリラックスしていました。

セレモニアルスタート
セレモニアルスタート

スタート前に三上選手にお話を聞くと、「レッキした感じだと山間部のSS3(鋳師釜)が狭くて荒れている感じだったので、そこを無事に完走しないとメインのSS4 豊田スタジアムが走れないので、まずしっかり完走して皆さんが待っている豊田スタジアムに帰ってこられるようにしたいです」と意気込みを語ってくれました。

SS1となる白浜公園もお客さんが集まり、豊田スタジアムからも近いので私も観に行くことを伝え、この1本目に対する意気込みも聞くと、「お客さんが多いのでテンション上がりますね♪」と話していると、コ・ドライバーの寺尾選手が「めちゃくちゃ上がりますからね♪今回もしっかり完走していきますよー!」と元気いっぱい語ってくれました。

白浜公園はおススメの応援ポイント!

梅本まどかのラリー日記
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サービスパークから見える位置にセレモニアルスタートがあったので、スタートを見送ってから白浜公園へ。徒歩7分くらいの場所なのですぐに行けちゃうのがいいところ! スタートを見送ってから出発しても、公園に入ってくるところが見えるくらい余裕を持って到着。ヘルメットをかぶったりなどの準備をしている時に手を振ると、気づいて旗を振りかえしてくれるくらい近くから観れちゃうのです。

気づいて旗を振ってくれました
気づいて旗を振ってくれました

カウンドダウンをして走っていく姿を見ていると、ホントにドキドキ、ワクワク。このSS1はいきなりターンがあり、得意不得意が分かれるポイント。近くで見られるのに加え、音も聞こえるので観戦には最適!
白浜公園は、スタートからフィニッシュ(ちょっと遠いけど)まで観られるので、思わず「頑張れー!」と叫んじゃいました。走りだけではなく、そのあとヘルメットを脱ぐところ、公園を出て次のSSに向かうリエゾンでも応援ができるのがこのSSのいいところ。

次のSSに向かうリエゾン区間
次のSSに向かうリエゾン区間

「豊田スタジアムで待っていますねー」と声をかけて再度お見送り。これだけ選手の表情が見えたり、声をかけられると観戦にきて良かったと思っちゃいます。
これがラリーのいいところですよね♪

豊田スタジアムでのイベント回りも楽し~♪

このあとSS2、SS3は観戦ポイントが無いので、豊田スタジアムでのイベントコンテンツやブースを見ながら帰りを待ちます。

カローラ名古屋の皆さん
カローラ名古屋の皆さん

実は、カローラ名古屋さんは参戦されているだけではなく、ブースでもお仕事をしていました。ジェームスブースでお仕事をしながら、チームの応援もしているので大忙し。お見送りの時は”無事帰る“と”カエル”をかけて、カエル饅頭のTシャツを着ていたそうです。こういうサプライズをするのがカローラ名古屋さん。皆さんとっても楽しそうでした!

勝田貴元選手の走り
勝田貴元選手の走りです

イベントコンテンツでは勝田貴元選手、モリゾウ選手、ヤリマティ・ラトバラ選手のデモ走行が豊田スタジアムSS内で行なわれていました。前週のラリージャパンでも貴元選手は走っていましたが、私は選手だったので豊田スタジアムまで観に行くとスケジュール的に厳しく、観たい気持ちを抑えて動画配信で観戦していたのです。
貴元選手のラリー1車両はグラベル仕様ではありましたが、走りをしっかり観ることができ、めちゃくちゃテンションも上がりましたし、こんな風に曲がったり動くんだ!と、目の前を走るヤリスに興奮しちゃいました!

トロフィーとパシャリ
トロフィーとパシャリ

イベントコンテンツは大盛り上がりでしたが、他にもWRCのグッズの販売を行なっていたり、ラリージャパンのトロフィーの展示や、マクドナルドのハッピーセットでも話題になった金の86とカローラの展示などもあり、選手がいない間も沢山の人で賑わっていました。

GR86とGRカローラ
GR86とGRカローラ
梅本まどかのラリー日記
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カローラ名古屋チームは無傷でサービスパークへ

豊田スタジアムではYouTubeライブや速報もあったので合間で観たり、いろいろ見て食べて回っているとあっという間に時間が過ぎ、選手たちが豊田スタジアムに戻ってくる時間に!! マシンを見ると、ぶつけてしまったマシンなどもいて、荒れたラリーになっていました。

寺尾選手と三上選手
寺尾選手と三上選手

そんな中、三上選手と寺尾選手は無傷でいい笑顔で戻ってきて一安心。
三上選手にお話を聞くと、「SS1がちょっと思うようにはいかず…苦手な8の字などもあり上手くいかなかったんですけど、そのあとから気持ちを切り替えてグラベルは頑張ろう!と思ったら、そこは上手いこといけて立て直すことができました! あとは鬼門であったSS3の山間部。思ったより…怖さが勝っちゃいました。踏めなかったなという印象ですね。もうひと踏ん張りしたかった~」と、冷静によかった点や悔しかった点を話してくださいました。

寺尾選手
ペースノートとタイムカードを持つ寺尾選手

マシンについても聞くと、「フィーリングはめちゃくちゃいいです。あとはタイヤだけですね。豊田スタジアムの前に冷えちゃうので」と、距離が短いので温めるのも難しい場面。

サービスに戻った時も、第一声はタイヤについてでした。メカニックさんもしっかりメモをとり確認をしていました。

メモをとるメカニックさん
メモをとるメカニックさん

寺尾選手にもお話を聞くと「噛まずに正確にノートの内容を伝えることができたので、自分としては満足です。ちゃんと発声練習もして、ばっちりできるようリラックスもして挑めました」と教えてくれました。

ノートもわかりやすく書かれていて、凄く楽しそうにラリーをされているのがホントに印象的でした。コ・ドライバーのテンションはドライバーへ与える印象も大きいので、2人の雰囲気がとてもいいのは寺尾選手が作り出しているものが大きいのかなと感じました。

さぁ、最終のデュアルSSも頑張れ~!

サービスが終わると、いよいよ最終SSの豊田スタジアム。ラリージャパンと同じようにデュアルSSで行なわれます!

コースの違う点としては、ドーナツターンはターンせず、コーナーとして曲がるだけという点。距離が変わるので外スタートと内スタートでは内側スタートのドーナツターンがある方が速くストレートに戻ってくるのですが、どっちが勝つのか逆転のように見えやすいので面白く、スタジアムで観ているお客さんも盛り上がっていました!!

カローラ名古屋チームが走る前に私も席に着き応援。ブースでお仕事をされていた皆さんも、この豊田スタジアム内なら近いので三上選手の走りに合わせて集まり、みんなで応援していました。見守る皆さんの目やその姿にいいチームだなというのが滲み出ていました。

梅本まどかのラリー日記
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終わってすぐお話を聞きにいくと、「もぉ〜、負けちゃいましたよ!」とめちゃくちゃ悔しそうでした。あとちょっと…といういいバトルだったのもありますが、「2023年も同じ組み合わせで走っていたので、今年こそは勝ちたいと思っていたんですよ…」と意気込んでいた分の悔しさもあったそうです。観ている分には面白い展開でしたが、そういう時ほど選手は悔しいですよね。

寺尾選手にもお話を聞くと、「走る前に今年最後だから悔いの残らないようにやり切りたいね!という事と、なによりも楽しもう!と話して挑んだ」と教えてくださいました。

三上選手はこういった言葉が響いているそうで「My bestコ・ドラなんです!」とお互いがお互いを理解し、助け合っているからいい雰囲気でラリーができているんだろうなというのが言葉の端々から感じ取れました。

集合写真の撮影中
集合写真の撮影中

また「2シーズン目なのですが、全戦参戦しているわけではなく、走れるのは年に2~3戦。1年目は初めたばかりで分からなかったけど、2年目は走る前の準備に余裕ができたり、ここは時間がある、ないということが分かり、ラリーならではの流れを掴めたなと感じました。2024年は苦手であったグラベルで凄く成長できたことも大きく、走りもラリーとしてもだいぶ変わってきた実感があります。2025年はもっと頑張りたいです!」と、シーズンを通してもいろいろ変化を感じた1年だったそうです。

サーキットでのスプリントレースとはまた違った、ラリーという競技。GRコンサルタントマネージャーの今井さんが、「ラリーは地域との関わりもあるのが凄くいいよね! みんなで応援もできるし、お祭りみたいな雰囲気もあって、地域活性化に繋がっているのがホントに分かるもんね!」と言っていたのが印象的でした。

以前はカローラ名古屋のキャラクター、カロニャーゴとワルニャーゴをゆるキャラグランプリにエントリーさせ、クルマ業界とは違ったフィールドにもクルマをPRしたりといろんな取りくみを行なっているカローラ名古屋さん。ラリー挑戦3年目となる2025年シーズンの更なる活躍が楽しみです。

GR Garage日進竹の山店に私のラリーメモリアルグッズを展示中!

こんな感じで展示されています

2024年シーズン、私、梅本まどかのラリー活動を応援していただいたカローラ名古屋さん。GR Garage日進竹の山店には2025年のラリージャパンまでの期間、ラリージャパン2024で獲得した2位のトロフィーを飾らせていただいています。ロードブックなども展示していただいているので気になった方はぜひお店に行ってみてください!!

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著者プロフィール

梅本 まどか 近影

梅本 まどか

SKE48に所属していた元アイドル。SKE48として鈴鹿2&4レースをPRした事がきっかけとなりモータースポーツ…