ランドクルーザー・プラドとの違いにびっくり!

中古車だろうが新車だろうが、新しい愛車は嬉しいものだ。眺めていても楽しいが、やっぱりクルマは乗ってナンボだろう! というわけで、忙しい合間を縫って、半日ドライブに出発!! 
行き先は奥多摩である。東京のドライバーには馴染み深いと思うが、奥多摩といえば「走り」をメインにしたドライブを楽しむ定番コースだ。

小河内ダム駐車場はライダーやドライバーの憩いの場だ。

僕は小平市という、東京都西部(といっても地図で見ると中央部なのだが・苦笑)に住んでいて、都内最西部にある奥多摩へはすぐにアクセスできる。だから、「走るだけ」なら朝遅めに出ても昼過ぎには帰って来られる。ちょっとした空き時間にサクッとツーリングをするにはもってこいなのである。

ただ奥多摩とひと口に言っても意外と広い。人によって好きなコースが違っていたりするのだが、僕のお気に入りは檜原村から奥多摩周遊道路に入り、小河内ダムの駐車場で休憩。青梅街道から帰るルートである。

※画像をクリックするとGoogle Mapで表示。

Google MAPで確認するとグルッと1周で126km、4時間ほどで回れる。ファーストドライブにはもってこいといえよう。
というわけで、ナビをセットして出発。

インパネやステアリングホイールのデザインなど、ドライバーが満足できるギミックに溢れている。

ランドクルーザー・プラド(150後期)から乗り換えた5008(アリュール)だが、運転してみてまず最初に感じたのが……
①低速トルクが薄すぎる
②ブレーキが効きすぎる
2.8Lディーゼルターボから1.6Lガソリンターボに乗り換えたのである。そりゃあトルクはなくて当たり前……分かってはいたけれど、プラドは信号からのスタートでアクセルをちょっとだけ踏めばグイグイ車体を引っ張っていってくれたのに、5008はけっこう踏みこなければプラド同様の加速をしない。

以前の愛車・ランドクルーザープラド(150後期型)。

それなのに、ブレーキは嫌がらせかと思うくらいによく効く(苦笑)。ついついカックンと止まってしまって、家族が酔うんじゃないかと心配になってしまった。
しかしまぁ、アウトバーンをはじめ、ヨーロッパの超高速ハイウェイでもしっかりと止まるための制動力が確保されているのだろうなぁと、妙な納得をしてしまった。実際のところはよくわからないんだけど(笑)。

と、最初はこの2点に面食らったが、人間とはまさに慣れの動物である。はじめて乗った日は加速はしないわ、ブレーキはカックン仕様だわで大変だなーと思ったのであるが、数日もすれば、すっかりこの仕様でも快適に走れるようになってしまった。
で、ドライブの続きである。

SUVらしからぬ動きで、ドライバーも大満足!!

僕の5008にはナビはない。しかしApple CarPlayが実装されている。iPhoneを繋げば、モニターにGoogle Mapが映し出されるのだ。見やすさや操作性にも問題はない。

僕の5008にはナビはついていないが、Apple CarPlayが実装されているので問題なし。

ただし、Facebookのフランス車グループの投稿を見ていると、しばしば画面がブラックアウトする症状に見舞われた方がいる模様。投稿を見ているとどうやらプジョーあるあるっぽい。ちなみに僕自身はその経験はないが、これまでApple CarPlayが反応しなかったことが2回ほどあった。そのうち1回は地方での出張中で、ナビが使えないとまったく道順がわからないので、あせりまくった。

ちなみにこの日は問題なくナビは動き、Amazon Musicからは音楽も流れて、終始、ご機嫌なドライブを楽しむことができた。

SUVだけどワインディングも楽しい。

と、そんなこんなで奥多摩周遊道路に到着。ワインディングを流す。
前回の記事では「コーナリングのロールもほとんど感じず、やっぱり大きめのステーションワゴンと思わせるような乗り味。」と書いたが、ちょっと言い過ぎたかも。

我が家にプジョー5008がやってきた! オーナー的お気に入りポイントと気になるポイントはココだ!!【ファーストインプレッション】

第1希望のブラウンのVWシャランも第2希望のグリーンのプジョー5008も落札できず、ランドクルーザープラドのリース期間が過ぎようとした頃、わりとお手頃な価格で落札できたのが、今回、僕の愛車となるホワイトの5008!! 整備工場でひと通り見てもらい、タイヤは新品のオールシーズンにタイヤに履き替えて、いよいよ我が家にやってきた! PHOTO&REPORT:佐賀山敏行(SAGAYAMA Toshiyuki)

https://motor-fan.jp/mf/article/298254
【プジョー5008オーナーレポートvol.4】

ワインディングでは、さすがにステーションワゴンほどスポーティには走れない。しかし、それでもやっぱり一般的なSUVよりも断然楽しく、キビキビと走れる。
プラドと比べるとかわいそうだが、楽しさや快適さが全然違う(あくまでワインディングにおいてのお話です)。当然、ハイト系ワゴンとは比べ物にならないほど。これで7シーターなんだから、欧州車のドライバーを楽しませる哲学はすごいなー、と改めて思ってみたり……。

SPORTモードはいるのか? いらないのか?(答えは出ず・笑)

そういえば、このクルマには「SPORTモードがあったな」と思い出す。センターコンソールにあるボタンを押すとインパネに赤い「S」の文字が表示される。

SPORTモードは最初、パワーと足のチグハグ感に違和感を覚えるが、慣れればそれなりに楽しめる。

お! 明らかにパワーの出方が変わった。4速キープで走っていたワインディングだが、3速がメインになって、当然エンジン回転数も高回転域をキープ。もともとキビキビした走りだったが、さらにキビキビ感が増す。

だけど、SUVであり、ファミリーカーでもある5008にこの機能は果たして必要なのか? と、ちょっとだけ思ってみたり。それに車高の高さもあって、エンジンの元気さとサスペンションのセッティングに少しチグハグ感も感じてしまった。
5008の適度なスポーツ感を楽しむならスタンダードモードで十分な気がする。

……と言いつつ、決して楽しくないわけではない。本気で攻めるわけでなく、気分を少し盛り上げるくらいの走り方をするなら十分に楽しい(というか、公道なのだから本来はそれで良いのだが)。

SPORTモードのスイッチの場所は微妙……。

気になったのがSPORTモードのボタンの位置。センターコンソールの後方、パーキングのスイッチよりも後ろにある。走行中でもボタンを押すとすぐにSPORTモードに変わるのだが、場所が微妙すぎて、走行中に押すためには絶対に視線を下に落とさなければならない。

とてもじゃないが、ワインディングの途中で押すことはできない。安全な場所に停車してからモードを切り替える必要がある。なんとなく運転していて、急に「ワインディングに突入した~!」なんて時には、時すでに遅し……というわけだ。わざわざ停車してSPORTモードに変更するのも微妙だからね。

個人的には、AT車でパドルシフトを積極的に使う気にはならないなぁ。

MTモードではパドルシフトでギヤを変えられる。これも慣れの問題だが、普段ATモードで走っているのに、いきなりワインディングでだけMTモードにしても、スムーズなギアチェンジはできない(笑)。
なんだか忙しなくなってしまうだけなので、すぐにATモードに戻してしまった。

5008のワインディングはSPORTモードでちょっとだけ気分が盛り上がるような運転をすると、より楽しくなる……という結論だ。

結論:ドライバーも家族も楽しいファミリーカー

やっぱり5008のデザインは秀逸! 大きすぎない車格も運転しやすいのだ

小河内ダムの駐車場に到着!
ちょっと休憩しつつ、ドライバーズシートを改めてチェック。

シートは適度なホールド感でワインディングで振られにくく、長時間走行でも疲れにくい。

シートはフィッティングがよく、適度なホールド感もあって、ワインディングでも疲れにくい。前モデルの5008のシートもよかったが、今回はさらに良いイメージ。

インパネやステアリングホイールのデザインなど、ドライバーが満足できるギミックに溢れている。

i-Cockpitも気分も盛り上げてくれる大きなポイント。小径ステリングホイールはスポーツカーに乗っているような気分にさせてくれる。

運転席からはその恩恵には預かれないが、セカンドシートの開放感は格別! やっぱり5008はファミリーカーなのだ!!

見た目は流行りのSUVで、家族も快適な7シーター。そして何より運転が楽しい! とはいえスポーツカーやGT、ステーションワゴンほどではないから、安全運転はキープできる(笑)。5008は、クルマ好きが選ぶファミリーカーの正解かもしれないぞ!!