マツダの手動運転装置付き車両「セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル」にCX-30が登場!

マツダは3月6日、手動運転装置付きの「Self-empowerment Driving Vehicle(セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル)※以下SeDV」に「CX-30」を新たに設定したことを発表。合わせて既存モデル「MX-30 SeDV」の商品改良を実施した。いずれも同日より予約受注が始まり、発売は4月以降の予定だ。装備価格はCX-30 SeDV用が54万1200円、MX-30 SeDV用が54万5200円(いずれも取付費込み、消費税非課税)。

手で直感的に加減速を行う「リング式アクセル」と「レバーブレーキ」により、意のままに操れる手動運転を実現。手動運転操作と通常のペダルによる運転操作が簡単に切り替えられる

SeDVは手動運転装置を搭載したモデル。手で直感的に加減速を行う「リング式アクセル」と「レバーブレーキ」を採用し、意のままに操れる手動運転を実現。また、手動運転操作と通常のペダルによる運転操作の選択が簡単に行え、友人や家族と運転を交代するなど、運転システムを切り替えてのドライブも楽しめる。

レバーブレーキ(押し込み式)
リング式アクセル(直感コントロール機能付き)
ブレーキサポートボード

開発においては、プロジェクトメンバーが福祉施設などの訪問活動を通じて、声を直接聞きしながら進めてきた。「より多くのモデルにも展開いただきたい」との声が寄せられ、このたび、2022年から販売している「MX-30」に加え、「CX-30」にも新たに設定された。また、車椅子から運転席へのスムーズな乗り降りをサポートする移乗ボードは、標準装備からメーカーオプション設定に変更。運転席だけでなく、助手席にも取り付けが可能になった。SeDVの特徴は下記のとおり。

SeDV装備可能機種は両モデルとも「eスカイアクティブ G2.0」のみ。なお、商談は最寄りの取り扱い販売店のほかオンラインでも可能で、SeDVサイトの「オンライン商品説明・ご商談申込フォーム」に、商談希望日時や希望販社などを入力すれば、専門スタッフが要望や質問にわかりやすく応えてくれる。

運転システム切り換え機能——友だちや家族と簡単に運転を交代しながらドライブ

⚫︎レバーブレーキを押し込み、ブレーキロックをかけた状態でイグニッションをONにすることで、アクセルリングによる手での操作が可能になる。アクセルペダルでの操作はできなくなり、誤って踏み込む危険を軽減できる。
⚫︎フットブレーキを踏んでイグニッションをONにすることで、アクセルペダルによる足での操作が可能に。アクセルリングでの操作はできなくなる(レバーブレーキを押し込み、フットブレーキを踏んだ状態でイグニッションをONにした場合は、アクセルリングによる操作になる)。

意のままの走り——意のままに操れる手動運転を実現

リング式アクセル(直感コントロール機能付き)
レバーブレーキ(押し込み式)
ブレーキサポートボード

⚫︎「リング式アクセル(直感コントロール機能付き)」
押し込むと加速するリング式のアクセルを採用。アクセルリングの反力に段差を設け、加速する感覚をわかりやすくする機能を採用し、細やかな操作と定速を維持しやすくすることの両立を可能とした。両手でステアリングを保持できることでステアリングスイッチの操作もしやすく、また、長時間の運転時には上半身の負担も軽減できる。
⚫︎「レバーブレーキ(押し込み式)」
肩を起点に力を発揮しやすい軌道にレバーを配置。取り付け場所は、シートスライドへの影響が少ない箇所に取り付けられている。チルト&テレスコピックステアリングと合わせて、適切な運転姿勢と視界視認性を確保できる。
⚫︎「ブレーキサポートボード」
肘をサポートできるボードで、肘を支点に細かな操作のしやすさと安定したブレーキ操作を実現。

車椅子から運転席へのスムーズな乗り移りをサポート——操作性と安全性を両立した「移乗ボード」をメーカーオプション(※)設定

⚫︎乗り移りの際の体や手を支える面積を確保しつつ、足入れのスペースも確保した形状。
⚫︎ワンアクションで折りたたみ可能。
⚫︎万が一の衝突時にも、サイドエアバッグの展開に影響が少ない配置を実現。
⚫︎運転席、助手席に設置可能(取付費込みの価格はCX-30用が運転席13万3800円、助手席13万4200円、MX-30用が運転席13万1800円、助手席13万2000円)。
※従来のMX-30 SeDVは移乗ボードが標準装備されていたが、今回の商品改良でオプション扱いとなった。

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