201psを発揮する1.5L直3ターボも用意される
日産は現在、コンパクトセダン「セントラ」次期型の開発に着手しているが、その最終デザインをプレビューしよう。
初代セントラは1982年に、「サニー」北米版として登場、8代目となる現行(B18型)は2019年に発売されており、これが6年ぶりの世代交代となる。
セダンはかつてアメリカの自動車市場で主流だったが、その数は減少している。日産は2023年モデル以降、フルサイズのマキシマの製造を中止し、2023年の報道では、日産が2025年以降にサブコンパクトの「ヴァーサ」と中型「アルティマ」の製造を中止すると示唆されていた。そうなると、2024年に好調な販売を記録したコンパクトのセントラが、同ブランドの唯一のセダンとして残ることになる。

先日は、日産のミシガン州本社で4ドアのプロトタイプがテストされているところが目撃された。このプロトタイプは現行のセントラよりも少し大きく見えたが、アルティマの廃止後、コンパクトと中型の両方のセグメントをカバーするために、セントラのサイズがわずかに大きくなる可能性がありそうだ。

次期型では、2025年型ムラーノで導入された新しいデザインを採用すると予想されている。スリムなヘッドライトは、わずかに角度をつけて配置されており、滑らかで鋭い印象を与えている。また、外縁にはバンパーに向かって下向きにカットされたブレードのような部分があるが、これは、昨年秋に中国市場向けに発表された電気セダン、日産N7のスタイリングを反映している。
ヘッドライトは、日産バッジで二分された黒いトリムピースで結合されている。この要素は、下端に沿って照明部分が備わっているように見え、ムラーノのフロントエンド全体に広がる黒い帯を彷彿とさせる。
日産のエンブレムの下には、角度のついたストレーキを備える薄いグリルと、それに合わせた下部バンパーの幅広の吸気口が装備されている。側面からは、傾斜したルーフラインが見られ、リアにはナンバープレートハウジングの上のトリムピースにリンクされた、水平のLEDテールライトが装備されている。
予想されるパワートレインだが、最高出力149psを発揮する2.0L直列4気筒エンジンと、連続可変オートマチックトランスミッションが引き継がれる可能性があるほか、ハイブリッドモデルも予想される。さらに、ローグスポーツと同じ最高出力201psを発揮する1.5L直列3気筒ターボチャージャーエンジンを搭載した、よりスポーティなモデルが登場するという噂もある。
セントラ次期型のワールドプレミアは、2025年内になるだろう。



