バーデン 30thアニバーサリーエディション(車両本体価格:985万円から)|トイファクトリー
岐阜に拠点を置くビルダー「トイファクトリー」。いまや、トヨタの純正キャンピングカーチャネルのようなポジションとなったメジャーブランドだが、その発祥は30年前。家族4人のマニファクチャーで始めたキャンピングカーづくりは、バンコンのトップビルダーに成長した。
そんなトイファクトリーが初めて世に送り出したのが、「リンドバーグ」。現在の「バーデン」シリーズの源流となるモデルで、その装備とレイアウトはバーデンに脈々と受け継がれている。

ジャパンキャンピングカーショー2025には、同社が製造したリンドバーグ1号車を展示。筆者も含めて、当時のトイファクトリーを知る来場者には大いに懐かしさを感じさせたはずだ。このリンドバーグ1号車誕生から、はや30年。その節目を記念してリリースしたのが、「バーデン30th アニバーサリーエディション」だ。
ベースとなっているのは、トヨタ・ハイエース スーパーロングワイド キャンパー特装車。車内はお馴染みのバーデンで、入ってすぐにダイネットとギャレー、後部には常設2段ベッドという設えだ。だが、その質感は30周年モデルを謳うのにふさわしいもの。

まず重厚感あふれるインテリアのウッドカラーは、その源流であるリンドバーグを彷彿させる。だが、アクセントとして使われているフラットブラックのインテリアは現代的なセンスで、高級感と落ち着きを車内に与えている。あえて言うなら、都心にあるタワマンの一室を思い起こさせる空間だ。

30周年モデルとして特別なのは、車外に張り出したエアロウインドウのカラー。トイファクトリーのイメージカラーとなっている深いグリーンを限定で配した。さらに車内後部の壁面に、歴代モデルのロゴが入ったメモリアルプレートを採用。30周年の想いを表現した。
この他、キャメルカラーのレザーシートやセンターコンソールマット、ブラックのエアコンカバーなど特別装備を多数採用しており、スペシャル感を演出している。とは言え、その使い勝手の良さは定評あるバーデンのまま。
ダイネットはもちろんベッドにもなるが、後部に常設ベッドがあるので寝食分離スタイルの生活を送ることができるし、雑多な生活用品を上手に隠す収納スペースも豊富だ。快適かつスタイリッシュな車中泊ライフをおくることができる。
100Aサブバッテリー、電子レンジ、冷蔵庫、リヤクーラーといった基本的な装備は標準となっているので、さらに快適と便利をグレードアップしたい場合は豊富なオプションから選ぶことができる。

ちなみに車両本体価格は、985〜1068万円とこちらもスペシャル。しかし、使われているマテリアルを考えれば、納得と言えるだろう。ちなみにこのモデルは限定60台の販売。納車までには若干時間を要するようだが、待つ甲斐はある。どこでもハイセンスな空間で過ごしたい…という車中泊派にオススメしたいモデルだ。
トイファクトリー バーデン30th アニバーサリーエディションの価格は、2.7Lガソリンが985万円(2WD)/1018万円(4WD)、2.8Lディーゼルが1035万円(2WD)/1068万円(4WD)。
トイファクトリー https://toy-factory.jp/
































