新型日産EV、「NISSAN」か? 「INFINITI」か?

新開発のプラットフォームにより、「冒険」に重点を置いたクロスオーバーやピックアップトラックが生まれる可能性がある。

日産は、より幅広いラインナップをサポートすることを目的とした、新しい電気自動車プラットフォームを携え、EV分野で新型モデル導入ラッシュの計画を立てている。このアーキテクチャは、クロスオーバー、セダン、さらには軽量ピックアップトラックを含む最大5つの新しいモデルの基盤となる可能性がある。これらすべてが米国で製造される予定で、トランプ大統領の輸入品に対する広範な関税は問題にはならない。
新型EVは、同社の次世代電気モーターを搭載できるように設計されており、より手頃な価格のリチウムイオン電池パックを使用することで、日産が現在提供しているものよりも充電時間が短縮されるという。
日産の南北アメリカ地域製品企画責任者、ポンツ・パンディクティラ氏は、「プラットフォームの汎用性と日産の米国工場の生産能力により、他のOEMとの提携の機会が生まれ、製造コストを下げることができる」とオートニュースに語っており、このような協力により、日産と潜在的なパートナーは開発コストを共有し、より効果的に生産規模を拡大することができるようになるはずだ。
同社は当初、この新しいプラットフォームを使用した「マキシマ」と「アルティマ」に代わる、2台の電気セダンを発売する計画を立てていた。しかし、市場の需要により計画が変更され、このプラットフォームは日産とインフィニティの2つのクロスオーバーに搭載されてデビューする予定だ。
パンディクティラ氏は、オートニュースに対し、「これらのモデルの少なくとも1つは2028年に発売される予定だが、日産モデルかインフィニティのどちらが先に発売されるかは需要次第だ」と語ったという。
両クロスオーバーはミシシッピ州カントンにある日産の工場で組み立てられる。日産ブランドのクロスオーバーは、クロスオーバー「エクステラ」に似た「力強い」形状をしていると言われているが、インフィニティはより洗練されたスタイルを採用する予定だという。
このEV戦略は、日本市場にも影響をもたらすのか、注目される。




