三菱ヴィジョン ラリーアート コンセプト
ついにあのラリーアートが日本でも復活を遂げることとなった。すでにタイでは、2021年12月からラリーアートのアクセサリーパーツが装着されたトライトンとパジェロスポーツが特別仕様車として発売されている。日本でも、3月からアクセアリーパーツの販売が開始される予定だ。
そんな新生ラリーアートの象徴といもいえるコンセプトカーが、東京オートサロン2022(1月14-15日/幕張メッセ)に姿を現した。それが、アウトランダーPHEVをベースにした「Vision Ralliart Consept(ヴィジョン ラリーアート コンセプト)」だ。
ラリーアートといえば、やはりラリーをはじめとするモータースポーツのイメージが強い。しかし新しいラリーアートは、既存のスポーティなイメージを大切にしながらも、新たな可能性も模索していくという。そうした新生ラリーアートの象徴といえるのがヴィジョン ラリーアート コンセプトで、スポーティなだけでなく上質感も融合した1台となっている。
実車を目の前にしてまず目を奪われるのは、威風堂々としたフロントマスクだ。ラジエーターシャッター付きのフロントグリルとアグレッシブな造形のフロントバンパーは圧巻の一言。リヤにまわってみると、大型のリヤディフューザーが目を引く。跳ね上げられた部分はメッシュになっているのがユニークで、奥にはマフラーの姿も見える。
足元の印象も強烈だ。前後にオーバーフェンダーが装着されたことに合わせてワイドトレッド化を図り、22インチの大径ホイールをセット。まるで現代アートのような造形のスポークの奥には、大径ディスクとブレンボ製対向6ポットキャリパーを組み合わせたブレーキの姿も見える。
ボディカラーはマットブラック。そこにブルーのガラスフレークが混ぜられており、光の当たり方によってブルーのハイライトが際立つ凝ったカラーとなっている。特にサイドのプレスラインのあたりで、その効果が顕著にうかがえる。
ちなみに、ボディサイドのアンダー部分にあしらわれたグラフィックは、グラベル路を疾走して巻き上がる砂埃がモチーフになっている。ラリーで数々の伝説を築き上げたラリーアートのDNAは受け継がれている。ラリーアートのロゴをモダナイズしたエンブレムにも注目だ。
ヴィジョン ラリーアート コンセプトはスペックは未公表だが、ベース車がプラグインハイブリッドということで、バッテリーやモーターといった電気部分を強化することで走りのポテンシャル向上を図ることもできる。
今回、このコンセプトカーを東京オートサロンに展示し、そこで得られた来場者からの声も活かしながら、今後のラリーアートの方向性を決めていきたいという。ラリーアートの今後に期待したい。