『東京オートサロン2022』には外国車のブースもある。アルピーヌ・ジャポンでは、2021年11月に改良新型を発表したミッドシップスポーツのA110と、2021年シーズンを競ったアルピーヌF1マシンを展示している。
新たに改良が加えられたA110は、ベースモデルとも言えるA110、洗練されたデザインと快適性を重視したA110GT、高出力エンジンと専用チューニングを施したシャシーを持つスポーツモデルのA110Sという3グレードに再編されたが、今回、ブースに展示されたA110Sのお披露目はこれが世界初となる。A110 GTおよび Sは300ps/340Nmを発生するハイパワーエンジンが与えられた結果、GTでは余裕のある走りが、Sではいっそう刺激的な走りが楽しめるという。
また、同モデルの販売開始を記念し、A110 Sをベースに高速安定性と最高速度を高めるエアロキットとセミスリックタイヤ、専用の内装を装備した記念限定車、A110 S アセンションも発売され、2月10日から受注が開始される。
一方、ルノー・ジャポンでは、2022年春の発売を予定している新型ハイブリッドSUV『アルカナ』を、正式発表に先駆けて会場で披露している。流麗なクーペスタイルに、輸入車では数少ないフルハイブリッドシステムを採用しているのが特徴。このフルハイブリッドシステムは『E-TECH HYBRID』システムと呼ばれ、ルノーF1で培った技術が取り入れられて開発された独自のハイブリッド技術だ。
プレスカンファレンスにおいてルノー・ジャポンの大極司社長は「『アルカナ』は輸入車唯一のフルハイブリッド車なので、輸入車で言えば明確な競合はいないだろう。輸入車が、ハイブリッドが、と言うのではなく、従来のようなディーゼルもあればBEVも出てきているエコカー全般の中で強みが持てるだろうと思う」と語っている。