「3Dメタルペイント」を駆使した超豪華なハーレーカスタム【東京オートサロン2022】

東京オートサロンは四輪車のショー。しかし数は極めて少ないが、二輪車もごく稀に出展されているのがポイント。ここでは東京オートサロン2022で発見した、超豪華なハーレーカスタムをご紹介しよう。
ベース車両はアメリカのハーレーダビッドソン FLHX ストリートグライド。

写真は「ROHAN」が手掛けた、豪華絢爛のハーレーカスタム。ROHANはペインターの井澤孝彦氏が率いる職人集団。世界を魅了する塗装技術と、巧みなボディワークで、常に究極の美しさを提案。多彩な経験を生かし、オリジナル塗料やボディキットの開発も手掛けている。

写真のハーレーは、ガソリンタンクやカウル類、トップケースやサイドケースなどに「エングレービング」と「メタルペイント」と呼ばれる、立体的な3Dペイントを実施。ハーレーダビッドソンが持つ存在感や高級感を、さらに引き立てているのがポイントだ。

エングレービングとは、ボディに職人がひとつひとつ、手彫りで彫刻を実施。その上に、メッキ加工やアルミポリッシュを施すポピュラーな手法。メッキ加工できるミラーやドアノブなどに施工するのが一般的だが、メッキ加工の代わりにROHANでは独自の「IZ METAL」塗料を彫刻の上に施すことで、アクセントパーツだけでなく全身への施工を実現している。

また、ボディを鏡のようにメタル感ある質感に仕上げる場合、これまではクロームメッキシステムが一般的だった。しかしこの手法は、紫外線による退色や黄変が避けられず、さらには銀ベースとなるために化学反応しやすく、白化に加え、黒ずみするというデメリットが発生していた。

ROHANでは10年の歳月を費やし、独自の「IZ METAL」塗料を開発。この塗料を使うことで、独特なメタル調(金属色)を実現し、圧倒的な輝度を獲得(メタルペイント)。

メタルペイントは、気になる変色や劣化の心配もなく、手軽に塗装できる画期的な塗装術。メタルペイントをエングレービングの上に施工することで、立体感と奥行きが際立つのが特徴だ。

なお、ROHANは、この塗装術を駆使した外国車を東京オートサロン2019に出展。総合グランプリ及びインポートカー部門にて、最優秀賞を獲得している。

ROHAN
https://rohan-izawa.com/

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北 秀昭