

茨城県つくば市にある「Aquila(アクイラ)」が製作した、摩訶不思議なカタチのコミューター。二輪車ながら、自動車用風シートを装備。中央部のメインフレームは、既存のバイクのイメージを180度覆した、大胆かつヘビーな“箱型フレーム”に仕上げている。
フロントフォークは市販の大型車用を4本使用し、ネック角を限界まで傾斜させて固定。フロントホイール+タイヤは大型バイク用だが、リヤホイール+タイヤは四輪車用を流用。リヤのスイングアームを適度に伸ばし、チョッパーの雰囲気が漂う、地を這うようなロー&ロングスタイルを形成。
リヤショックシステムは、四輪車用1本を用いた、独自のリンク式を導入。大柄な車体の重量は、バイクとしては超ヘビーな350kg。動力システムはエンジンではなく、電動モーター。大型の電動モーターは、チェーンやVベルトを介して駆動させない、リヤホイールに直結させたインホイール式。フレーム部にセットされた大型バッテリーとの組み合わせにより、350kgという重量ながら、走りも非常にパワフル。
一見自動車用に見えるシートは、二輪車用のサイズに合わせたワンオフ。バッテリーの充電は、市販のEVカーと同じく、200Vの専用プラグを用いる。バイク側のコンセントは足元のセンターフレームに配置済みだ。
試しに筆者がまたがってみたところ、バイクでも自動車でもない、不思議な感覚。しいて言えば、足周りをロー&ロングにカスタマイズし、アメリカン風のアップハンドルを装備し、カスタムシートに変更したビッグスクーターに似ているかな? と感じた。
この車両を製作した「Aquila(アクイラ)」は、電気自動車社会を見据え、電気自動車の新規開発、また既存エンジン車の電動化事業(載せ替え)も推進中。







Aquila(アクイラ)
https://tsukuba-aquila.co.jp/