先進性を追求したイメチェン シリーズ全体で走行性能向上

2024年、カローラクロスのグローバルでの販売台数は87万台で、これはカローラシリーズ全体(166万台)の半分強に達する。カローラクロスが登場したのは21年9月だが、まさに時代の空気を読んでのデビューと言える。
エクステリア




そんなカローラクロスは25年5月にマイナーチェンジを実施(GR SPORTも登場)。その内容は多岐にわたり、まず外観ではフロントまわりを中心にデザインを変更。具体的には、六角形パターンが面から開口へグラデーションで変化するボディ同色グリルを採用。加えて、グリル面を立てつつフードエンドを延長。さらにサイドポンツーンとフロントフェンダーを一体化させて、よりダイナミックな造形にまとめている。インテリアは市場からの声に応え、よりプレミアム感を演出するものに。ピアノブラック加飾、アンビエントライト付きのセンターコンソールを新採用、スマホ2台を横並びで置けるスペースも確保されている。
乗降性


また、走りの質を高める目的で、23年の改良に続きサスペンションの締結トルクのアップを実施。さらに静粛性向上のため高減衰の接着剤、ボディリヤ側へのウレタンブロックの追加、Aピラー内への吸音材の追加(Zグレード)も行なわれた。装備、機能面ではフロントターンランプ点灯時に路面を照らす日本初のSRP(シグナルロードプロジェクション)や、全走行域で電動フルタイム4WDを実現するスノーエクストラモード(トヨタ初)の設定などもポイントだ。
インストメントパネル

それとGR SPORTの新規設定も注目される。こちらはE-Four(4WD)のみの設定とし、同様のハイブリッドながら標準車の1.8ℓに対して専用の2.0ℓエンジンを搭載。諸元表を見るとフロントモーターが高出力化(標準車の70kW/185Nmから83kW/206Nm)されている。そのほか専用サスペンション、常にエンジン回転を待機させる新SPORTモードなどを採用する。外観では専用デザインのフロントバンパー、グリルの採用を始め、内装ではGRカローラと同様のスポーツシートや、専用パドルシフト、アルミペダルなども採用する。全高はG/S/Zグレードに対して20㎜低い設定だ。
居住性


試乗車はZグレードのE-Fourだったが、実車はそれまでの走りに一段と磨きが掛かった印象。それまでもドライバビリティについてレベルの高かった同車だが、最新型は前述のような音対策の効果が走り出せば耳障りなノイズの低さが実感できる。またサスペンション、ステアリングまわりの剛性感の向上は、しなやかで接地感の高さが伝わる乗り味、挙動から感じられる。ステアリングの操舵感は自然なもので、「切る/戻す」のしっとりとした感触と手応えがいい。装着タイヤはミシュラン・プライマシー4の225/50R1895V(指定空気圧=前後とも230kPa)だった。
うれしい装備






マイナーチェンジ発表 25年5月23日
月間販売台数 4630台(25年6月~11月平均)
WLTCモード燃費 26.4km/ℓ ※1.8ℓのFF車

ラゲッジルーム


ハイブリッドのパワートレインもごく自然に思いのままに、爽快な走りが味わえる。試しにやや性急なアクセルワークを行なうと、リヤモーターが発生させたトルクがタイヤに伝わり、コーナリング時も安定した車両姿勢を保つ。


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