5代目となる新型WRXは、スバルシンメトリカルオールホイールドライブが標準装備されており、新開発の2.4ℓターボチャージャー付きBOXERエンジンを搭載しているのが特徴だ。
このエンジンは5600rpmで271馬力、2000〜5200rpmで350Nmの最大トルクを発揮する。電子制御のウェイストゲートバルブとエアバイパスバルブを備えたターボチャージャーと、排気量の増加により、従来型と比較して応答性と加速が向上している。
またWRXのすべてのグレードには、伝統のスバルシンメトリカルオールホイールドライブとアクティブトルクベクタリングが装備されている。日本は設定されていない6速MTは、最適化されたギア比と洗練されたシフトフィールが魅力だという。また新しいスバルパフォーマンストランスミッション(SPT)は、すべてのグレードに設定されている。このSPTは、より速いシフトアップとシフトダウンを可能とし、ブレーキング時にレブマッチングダウンシフトを実行するために迅速に応答し、コーナーで理想的な比率を維持し、コーナー出口でより速く応答できる適応シフト制御を組み込んでいる。
さらにスバルグローバルプラットフォームを採用したことで、シャーシの剛性が向上し、乗り心地とハンドリング性能が大幅に向上した。強化されたプラットフォームは、完全な内部フレーム構造と構造用接着剤を増やしたことにより、前面の横方向の剛性が14%向上し、全体的なねじり剛性が28%向上し、サスペンションの取り付けポイントの剛性が75%向上した。
また今年新たにタブレットスタイルの11.6インチインフォテインメントシステムと最新世代のEyeSightドライバーアシストテクノロジーが装備できるようになった。ベース、プレミアム、リミテッド、およびGTの4つのグレードで構成され、2022 WRXはこの春にディーラーに到着予定だ。
価格は日本円に換算すると以下の通りだ。
ベース:約335万円
プレミアム:約364万円
リミテッド:約414万円
GT:約482万円
北米でもスバルのスポーツモデルとしてその地位を確立してきたWRX。国内モデルにはない6MTが設定されているのは羨ましい限りである。