トヨタ・ラッシュはビルトインラダーフレーム式モノコックボディ採用!200万円で狙えるおすすめクロスカントリー車【モーターファンおすすめ中古車】

今シーズンも大雪が各地を襲った。福井県在住のmotor-fan.jpの編集スタッフは、近所でスタックしたクルマを助けながら、クロカンが悠々と悪路を進む姿を見て羨ましいと思った。きっと同じような経験をした方もいらっしゃるだろう。そこで今回はそんな大雪や悪路にも負けないおすすめのクロスカントリービークルを紹介する。

トヨタ・ラッシュ 目立たないけどビルトインラダーフレーム式モノコックボディで走破性は抜群

トヨタ・ラッシュは、「タフ&カジュアル スポーツ・ユーティリティ・ワゴン」をテーマに、SUVの「楽しさ・走破性」と、コンパクト2BOXの「気軽さ・使い勝手」、ワゴンの「うれしさ・機能性」を融合させたモデルとして開発された。街中や狭い道でも運転のしやすい4.9mの最小回転半径と全長×全幅×全高(㎜)=3995×1695×1705のサイズが魅力だ。また高いアイポイントによるワイドな視界を実現している。トヨタとダイハツが共同で企画し、ダイハツが開発と生産を行なったコンパクトサイズのSUVである。



パワートレーンは1.5ℓ直列4気筒DOHCを搭載。駆動方式はFRとフルタイム4WDが選べる。ラッシュを選ぶならやはりフルタイム4WDをおすすめする。メカニカルセンターデフロック付のフルタイム4WDシステムに加え、オプションにはなるが、滑りやすい路面や雪道で威力を発揮する最新機能を採用したVSCを設定し、雪道でも安心だ。また軽量化とボディ剛性の強化を両立した当時新開発のビルトインラダーフレーム式モノコックボディの採用によって、より快適な乗り心地を実現しているのも特徴だ。

平均中古価格は約67万円とお買い得。
たとえばフルタイム4WDモデルでも「ラッシュ 1.5 G 2012年式、走行3万8000kmで車両本体価格72万円」というように100万円でも程度の良いものが選べる。
取り回し性の良いボディと本格的なフルタイム4WDが魅力の1台だ。 
トヨタ・ラッシュとダイハツ・ビーゴは一卵性双生児と言っていい。興味のある人は、ビーゴもチェックしてみるといいだろう。

詳細スペック:X

全長×全幅×全高(㎜)=3995×1695×1705
ホイールベース(㎜)=2580
エンジン:1.5ℓ直列4気筒DOHC
駆動:フルタイム4WD
最高出力:109ps(80kW)/6000rpm
最大トルク:14.4kg・m(141Nm)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:4AT
車重(kg):1190
新車価格:178万5000円
※2006年発売当時のスペック

スズキ・ジムニー 日本が世界に誇る軽四輪駆動車

スズキ・ジムニーは、日本が世界に誇る小型のクロスカントリー車だ。1970年に軽自動車で唯一の四輪駆動車(当時)として発売して以来、悪路走破性とコンパクトな車体による取り回しの良さにより、様々な作業現場や山間部、積雪地の重要な交通手段として活躍してきた。同時に、本格的な四輪駆動の性能と親しみやすさからレジャーを目的とした需要も開拓し、国内でのコンパクト4WDの市場を築き上げた。日本では軽四輪駆動車のジムニーと、小型四輪駆動車のジムニーシエラをラインアップしている。今回紹介するのは2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジとして話題になった4代目ジムニー。半世紀に及ぶジムニーならではのこだわりと技術を継承しつつ、ジムニーに求められる本格的な四輪駆動車としての性能をさらに進化させたのが特徴だ。

ジムニーには、専用チューニングが施されたR06A型ターボエンジンを搭載。伝統のFRレイアウトと機械式副変速機付きパートタイム4WDで悪路に強いのが特徴だ。また新設計のラダーフレームは、X(エックス)メンバーと前後にクロスメンバーを加えたことで、ねじり剛性を約1.5倍(先代モデル比)向上させた。先代型では少々不安定だった操縦安定性と乗り心地が大幅に改善され、これまで以上にタウンユースとしても使えるようになったのも嬉しいポイントだ。

平均中古価格は約243万円とお買い得。
たとえば「ジムニー 660 XG 2019年式、走行1万6000kmで車両本体価格189万円」というように200万円でも程度の良いものが選べる。
現在、現行ジムニーは新車で注文しても納期が長く、中古車や未使用車を購入される方も少なくないようだ。それゆえに中古価格は高騰している。今後しばらくはこの状況が続きそうだ。

4代目三菱パジェロ 今も色褪せない本格派

ロングボディ(7人乗り)

三菱パジェロは、日本を代表するクロスカントリービークルとして世界でも有名な1台だ。特に2代目はRVブームの先駆けとして今でも人気だ。今回紹介するのはその4代目で、2006年から2019年まで生産されていた。現在パジェロは日本市場から撤退しているため、今のところ「最後のパジェロ」と言われている。標高2500mのヨーロッパ・アルプスや、氷点下40度の冬の北欧を模擬した適合性試験、そして、アフリカの砂漠やオーストラリアの荒地での悪路走破試験など、世界中の過酷な走行状況を想定した数々の試験を実施したほか、世界一過酷なラリーと言われるダカールラリーを通して得られた走性、耐久性を高めるための技術やノウハウをフィードバックして開発された。あらゆる路面で高い走破性能を発揮する四輪独立懸架、スーパーセレクト4WD- II(SS4-II)に加え、新たにリヤデフロックとの同時装着を可能としたASTC、軽量化のためのフードのアルミ化、耐久性・信頼性を高めるボディ接合部の剛性向上、メッキ鋼板の採用拡大など、数多くの技術を採用することでオフロード性能を極めている。なおボディは、ロングボディ(7人乗り)とショートボディ(5人乗り)の2タイプが設定された。



パワートレーンのおすすめはディーゼルターボエンジン。最大トルクは2000rpmという低い回転数で生まれるため悪路走行にも適したパジェロらしいエンジンだ。

平均中古価格は約195万円。
たとえば「パジェロ 3.2 ロング エクシード ディーゼルターボ 2012年式、走行7万9000kmで車両本体価格184万円」というようなものがある。ディーゼルはタマ数が少なく、価格も200万円を超えるものが多いので注意が必要だ。他のガソリンモデルだと容易に200万円以内のモデルを見つけることができる。
本格的なオフローダーを求めるのなら4代目パジェロがおすすめだ。 

詳細スペック:ロング エクシード(ディーゼル)

全長×全幅×全高(㎜)=4900×1875×1870
ホイールベース(㎜)=2780
エンジン:3.2ℓ 直列4気筒DOHC16バルブICターボ (ディーゼル)
駆動:フルタイム4WD
最高出力:170ps(125kW)/3800rpm
最大トルク:37.8kg・m(370Nm)/2000rpm
使用燃料:軽油
トランスミッション:5AT
車重(kg):2260
新車価格:394万8000円
※2008年発売当時のスペック

2代目三菱パジェロミニ 軽でもパジェロの伝統を継承

2代目三菱パジェロミニは、「キビキビと軽快に楽しめるオールラウンドミニ」を商品コンセプトとし、安定感のあるスタイルと、優れた操縦安定性・乗心地を兼ね備えた、パジェロ譲りの軽規格の本格的オフローダーだ。2代目だけで1998年に発売され2013年まで15年間販売されていた。おすすめは2008年から発売された後期モデル。フロントは、ヘッドライト、バンパー、グリル等のデザインを一新し、先に紹介した4代目パジェロ譲りのフロントスタイルが採用されている。インテリアもインパネのデザインを一新。メーターは高級感のあるシルバーリングをあしらった、視認性の良い大型3連メーターを採用した。



トランンスミッションは5MTと4ATが選べ、4WD車には道路状況に応じて2WD/4WD(Hi/Lo)の3つの切換えが容易に可能なイージーセレクト4WDを採用している。また、アプローチアングル44度、デパーチャー アングル47度、ランプブレークアングル23度、最低地上高195mmとオフロードでの走破性も充分確保した。

平均中古価格は約45万円。
たとえば後期モデルだと平均価格よりは高くなるが「パジェロミニ エクシード 2011年式、走行2万1000kmで車両本体価格68万円」というようなものがある。
パジェロミニはしっかりパジェロ譲りのオフロード性能を軽規格で実現した魅力ある本格的クロカンだ。 

詳細スペック:リミテッド(後期モデル)

全長×全幅×全高(㎜)=3395×1475×1635
ホイールベース(㎜)=2280
エンジン:660cc 直列4気筒SOHC16バルブICターボ
駆動:パートタイム4WD
最高出力:64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク:9.0kg・m(88Nm)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:4AT
車重(kg):970
新車価格:143万4300円
※2008年発売当時のスペック

今回は200万円以内で狙えるクロカンを紹介した。軽自動車から大型車まで、幅広い種類のクロカンが200万円以内で買える。ぜひ、この5車種をショッピングリストに載せて検討してみてはいかがだろうか。

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