新型Zに触れて、座ってグレード選びを検討してみた!

新型フェアレディZに乗ってみた。MTならVersion S、ATならVersion STを選びたい!

「モーターファンフェスタ2022」の展示出展車に乗ってみた(試乗はなし)。それを踏まえてフェアレディZのグレード選びについてレポートしよう。

リアルスポーツ“Z”のスタイリングは唯一無二

新型フェアレディZ、ジャパンプレミアとなった「東京オートサロン2022」のステージ上でもとても輝いていた。が、特別な空間ではなく、すぐ目の前に対峙してみると、やはり掛け値なしに格好いい! フェアレディZの一番の魅力はそのスタイリングにあるわけで、そのスタイルに関しては、もはや説明不要といったところだろう。

新型Zの3サイズは、4380mm×1845mm×1315mm。旧型と比べると全長のみ130mm長く、全幅と全高は同じ。GR86/BRZとの比較では、新型Zの方が、115mm長く、70mm広く、5mm背が高いので、新型Zの方がやや大きい。参考までに車重を最大値で比べてみると、GR86/BRZは1290kg、新型Zは1620kg。V6を積む新型Zが330kg重いという結果に。アフォーダブルなプライスや手の内感を重視するGR86やBRZに対して、北米をメインマーケットとするフェアレディZには、やはりマッスル感やパワフルさが求められるからだ。

先代Z34型では、ホイールベースを100mmも短縮してマッシブさを強調したスタイリングだったのに比べると、新型RZ34型は、マッシブさを残しながらよりスマートに洗練された印象がある。Z30、Z32を思わせるフロントおよびリヤエンドのデザインには懐かしさも滲み出る。

寸法的には、新型ZよりもややコンパクトなGR86/BRZ。よりライトウエイトで、パワーを使いきって走るのに適した性格が新型Zとは異なる。新型Zと直接競合するのは、価格的にもパフォーマンス面でもGRスープラだろう。
室内は、Zらしく低くタイトな空間に包まれる。正面のメーターはついに全画面デジタルディスプレイになった。それでもインパネ上センターには、伝統のメカニカル3連メーターが残され、デジタルディスプレイと共存しているのが面白い。

エンジンは、一時期日産の高性能車に引っ張りだこだったVQ37VHRから、スカイライン400Rにも搭載されるVR30DDTTに変更された。同じV6ではあるが、3.7L NAから、3.0Lダウンサイジングターボへと換装された訳だ。パフォーマンスは、336ps、365Nmから、405ps、475Nmへと大幅に向上している。

V6 3.0Lダウンサイジングターボへの換装により、405ps、475Nmへと、大幅なパフォーマンスアップを果たした。

トランスミッションは6MTに加え、ATが7速から9速へと進化した。9速化の恩恵か、WLTCモード燃費では、MTの9.5km/lから、ATでは10.2km/lとやや開きが大きい。


ラゲッジルームはご覧の通り。床高で高さは稼げないものの、床面積はそれなりに確保している。

スターティングプライスは524万1500円から

※「Proto Spec」は1月14日に先行発表された240台限定の特別仕様車。

上記の通り、車両価格は前型からやや上がっているが、グレード体系は従来と同様で、その構成は比較的わかりやすい。ベースグレード、Version S(MTのみ)、Version T(ATのみ)、Version STの4グレードが用意される。Version Sがスポーティ、Version Tがラグジュアリー、Version STは全部載せ、という具合だ。

上級スポーツカーとして基本装備はベースグレードでも充実しているが、見分けるための大きなポイントは二つだ。レイズ製19インチアルミ+四輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ+メカニカルLSDは、「S」系のみに付く。もう一つは、本革・スエード調ファブリックコンビシート+運転席・助手席パワーシートで、こちらは「T」系のみに付く。

スポーツカー、とくにZは見た目も大事だからぜひ19インチは入れたい。となると、MTならVersion Sが必須だ。ATを選ぶ場合、Version Tでは19が付かない。となると、本革付きのVersion ST一択か。ATならクルージングカーとしての魅力も欲しいところだから、本革仕様もキャラクターに合っている。実車に座り、WEBカタログを眺めながら、新型Zに試乗できる日を、もう少しだけ待ちたい。

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