くつろぎの時間を楽しむなら、やっぱり対座シート式ダイネットがいい!【このキャンピングカーが欲しい】

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マリナ’RV キャビンIIミニ BASE(360万円)
ダイハツの新型アトレーをベースにマリナ'RVが手がけた軽キャンパーがキャビンIIミニ BASEだ。その特徴は、対座式のダイネット。景色のいい場所に停車して、ランチやティータイムを楽しめるのは大いに魅力的だ。

TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka)
PHOTO●Motor-Fan.jp

サブバッテリーの代わりに1000Wリチウム式ポータブル電源を搭載|マリナ’RV キャビンIIミニ BASE

バスコンから車中泊仕様車まで、幅広いカテゴリーのキャンパーを造っているマリナ’RV。なかでもスズキ・エブリイをベースにした「キャビンIIミニ」シリーズは、人気のモデルとなっている。この度、新型の発売にともない、アトレーをべースにした「キャビンIIミニBASE」を新たに投入。さらに裾野を広げている。

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新型アトレーをベースにしたマリナ’RV キャビンIIミニ BASE。乗車人数は4人、就寝人数は2人となっている。

さて、多くの軽キャンが床座のベッド兼ダイネットであるのに対して、このモデルの特徴は対座シート式のダイネットを採用していることだ。床座でいつでもゴロ寝ができるというのもいいのだが、やはり食事の時などは座りたいものだ。また読書をしたり、遊び道具などの手入れなどをする時も、テーブルと椅子が欲しかったりする。

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軽キャンパーでは珍しい対座式のダイネット。
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前席の背後はご覧の通りの仕様となっている。

ご覧の通り、キャビンIIミニBASEは脱着式の脚付きテーブルを採用し、ベッドマットの一部を動かすことで対座式のダイネットを作ることができる。ダイネットにした時に使わないマットは、後部のベッド下収納スペースにしまっておくことができるので邪魔にならない。テーブルはベッドにした時に、後部家具に取り付けて使うことも可能だ。

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床下にマットを収納できる。
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脱着可能なテーブル。

後部のレイアウトはシンプルだ。まず水回りはない。ギャレーを省略することで、より広い居住空間を確保しているわけだ。代わりに、クォーターウインドウを覆うウッドパネル、そこに装着された棚、そしてウッドパネルを支えに吊された頭上収納がインストールされている。それぞれの棚は、アルミ製の脚で固定されているのだが、この脚の硬質感が男心を不思議とくすぐる。ダークウッドのパネルと相まって、何となくミッドセンチュリー的な重厚感を醸し出している。

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ダークウッドが随所に用いられている。
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アルミ製のパーツも造形美を感じさせる。

さて、このモデルの特徴のひとつが、サブバッテリーの代わりに1000Wのリチウム式ポータブル電源が標準装備されている。ブランドはメジャーどころの「ジャクリー」。1000Wもあれば、各種ガジェットや電化製品を使っても1泊2日は余裕だろう。また、ポータブル電源にDC用、AC用それぞれの充電用コードが付いているので、走行中に充電することも可能だ。加えて、オプションのソーラーパネルを買えば、キャンプ地などで充電しておくこともできる。

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1000Wのポータブル式電源。取り外して車外で使用することもできる。

さらに、16インチTVやカーナビ、ドラレコ、JBLスピーカーなども標準装備になっているのがうれしい。ちなみに、写真に写っている冷蔵庫、ルーフラック、アルミホイール&マッドタイヤはオプションとなっている。

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16型テレビモニター、冷蔵庫が標準なのはうれしい。
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14インチオールテレーンタイヤ&アルミホイールはオプション。

価格は360万円で、軽キャンパーとしてはチョイ高め。天井に防音断熱材を張ったり、照明を付けたり、諸々の装備品を付けると、仕方がないのかもしれない。何よりも、エブリイベースのキャビンIIミニと違って、対座式のダイネットのなることを考えれば、その価格差も納得というものだ。

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マリナ’RV キャビンIIミニ BASEの価格は360万円。

床座の軽キャンパーもいいのだが、景色のいい場所で座って、ランチやティータイムを過ごせるのは、考えただけで魅力的だ。また、雨天で車内にいなければいけない時でも、ゴロゴロするのではなくて、椅子に座るだけで気分もかなり変わってくる。キャビンIIミニにするか、それともキャビンIIミニ BASEを選ぶか。なかなか迷うところだ。

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…