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BMWより新型の3シリーズ セダンと、3シリーズ ツーリングが発表された。セダンモデルは基本価格43,900ユーロ(≒597万円)から、ツーリングモデルは45,000ユーロ(≒612万円)から展開される。発売は2022年7月が予定されている。発売当初からプレミアム・ミッドサイズ・セグメントの代表として人気を博してきた3シリーズのセダン/ツーリングは、デザインの刷新に的を絞って新たにアップデートされ、そのスポーツ性能をこれまで以上に際立たせている。今回は、よりスタイリッシュで大幅に近代化された最新の3シリーズについて見ていこう。
シャープさを増したエクステリア
新型3シリーズのフェイスは、これまでよりも直線ラインを多用したソリッドな造形が特徴的だ。ブラックで統一されたBMWおなじみのキドニーグリルと、その下の大きなグリルは、3シリーズのスポーティな外観をさらに強調している。ヘッドライトはフルLED式で先代モデルよりもスリムになっており、ライト内部の逆L字型のデイライトによって調和のとれたモダンな外観が演出されている。
新型3シリーズのリアエプロンは、ボディカラーの面積が広く無駄な造形がなく、すっきりとした印象で洗練されたデザインとなっている。ヘッドライト同様、テールライトも細めになって水平方向にサイドまで伸びているためだろう。それに対して、ブラックで塗装されているディフーザーと、その下から伸びる直径90mmまたは100mmのエキゾーストパイプは筋肉質でアグレッシブな印象だ。
BMW3シリーズ セダンの全モデルには17インチ・ライトアロイ・ホイールが標準装備された。
Mスポーツ・パッケージを購入すると、通常でもスタイリッシュな3シリーズが、さらにダイナミックに強化される。このパッケージでは、キドニーグリルがハニカム構造になり、フロント/リアエプロンも専用のデザイン、そしてサイズ混合タイヤを装着した18インチの新しいMライト・アロイ・ホイールなどの新しいデザインが採用されている。
超大型ディスプレイ採用のインテリア
新型3シリーズのインテリアは、より近代的にアップグレードされている。まず目に入るのは、運転席からダッシュボード中央まで伸びた高解像度の大型ディスプレイだろう。標準装備されているBMWカーブド・ディスプレイは運転席正面の12.3インチのインフォメーション・ディスプレイと14.9インチのコントロール・ディスプレイが一体となっている超巨大なもの。また、その名の通り曲線を描いた造形となっており、より視認性が良くなっている。
ディスプレイ下部には空調システムが装備され、後席も合わせて3ゾーン仕様となっている。クライメート昨日は、中央のコントロール・ディスプレイを介してタッチ操作または音声入力で操作することができる。
さらにその下、8速ステップトロニック・トランスミッションのセレクターレバーも新デザインになっている。センターコンソールのコントロールパネルに、スタート/ストップボタン、iDriveコントローラー、パーキングブレーキなど、シンプルな見た目で使い勝手が良くなっている。
豊富に用意されたパワートレイン
新型3シリーズには、豊富な駆動方式が用意されている。セダンモデルは3種類のプラグインハイブリッドから、ツーリングは4種類から選ぶことができる。さらに両モデルには、4気筒と6気筒のガソリンエンジンとディーゼルエンジンが4種類ずつ用意され、このラインナップには、エキゾースト・マニホールドをシリンダー・ヘッドに統合した4気筒ガソリン・ユニットや、出力を最適化するために改良されたターボ・チャージャー・システムが含まれている。
広いエンジンレンジをリードするのはBMW M社のスポーティな特性を備えたBMWパフォーマンスモデルである。これによって新型3シリーズは100kW/150psから275kW/374psまでの出力レンジをカバーすることができる。
新型3シリーズのすべてのエンジンは、8速ステップトロニック・トランスミッションと標準的に連動している。ステアリングホイール背部にはギアパドルシフトが標準装備され、よりスポーティになっている。オプションのステップトロニック・スポーツ・トランスミッションは、標準のものよりもシャープでダイナミックなシフトが可能で、中速域の超高回転なパフォーマンスを発揮することができる。
BMW xDriveは、最上級モデルに標準装備されている。xDriveは常に車速やステアリング角度、路面の接地状況などを検知してトラクションを最大化し、安定したトルク配分を行ってくれる。このシステムはオプションとして追加することができる。