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1年点検 不調な部分はありません
久々に(といっても4月に訪れているが)関東マツダ高田馬場店を訪れてみると、展示車両が入れ替わっていた。CX-5とCX-30、MAZDA3のファストバックにロードスターだ。ロードスターはコロナ禍にあってライフスタイルが変化し、趣味への出費に対するハードルが低くなっている影響もあり、「受注実績が伸びている」との話を聞いていた。お世話になっている関東マツダ高田馬場店でも同様で、「売れています!」と景気のいい話を聞いた。じっと眺めていると欲しくなってくるので、背を向けて通りを眺めることにしよう(と思ったものの、チラチラとロードスターを眺めてしまう……)。
点検作業を待っている間に、関東マツダのアプリを勧められた。来店予約をするときはこれまで店舗に電話を掛けていたのだが、アプリを使うと「メッセージ」の機能で店舗側とやり取りできるので便利、という説明である。LINEのトークでやりとりする感覚だ。美容室/理髪店の予約などで活用している人もいることだろう。それと同じだ。使い勝手が良さそうなので入れておくことにした。
筆者は購入時に初回車検前までに必要なメンテナンスをセットにした「パックdeメンテ30」(6万1160円)を付けておいた。法定12ヵ月点検では、エンジンルームや室内、足まわり、下回りの点検に加え、エンジンオイルとオイルフィルターの交換が含まれる。これからの季節、大活躍してもらわなければならないので、予防的な意味を込め、追加でエアコンフィルターの交換(4960円)をお願いした。
点検の結果、ブレーキパッドの残量やタイヤの溝深さも含め、万事異常なしである。乗っていて気になる不具合もなく、特段の調査をお願いすることもなかった。ガソリン圧縮着火燃焼のエンジンも快調そのものだ。
購入時にはマツダ純正ボディーコーティングMG-PREMIUM(8万8880円)を付けていたので、そのメンテナンスも今回の作業に含まれていた。MGはMAZDA GLASS COATING(マツダ・ガラス・コーティング)の略であることを、販売店の展示物で知った。専用メンテナンス剤を用いた洗車作業と、コーティング面の状態点検がメンテナンスの内容である。
具合のいいことに(と、強がりを言っておく)、点検作業日は雨だった。撥水の具合はどうなんだろうと、ボンネット上の水滴を確認してみると、納車直後に比べると水滴の形状がだいぶ崩れているのがわかる。水滴が弱々しく、張りがない。そう気づいてしまうと気になるもので、元の状態に戻したい。「そういえば、メンテナンスキットを受け取っていたな」と思い出して部屋に放置してあった箱をとりあえずクルマに積み込んだ。
メンテナンス方法を記した紙を確認すると、「ツヤ・撥水効果が落ちた時」には、スプレーボトルに入ったメンテナンスコート剤を使うようにと書いてある。なるほど。しばしボトルを眺めたうえでメンテナンスキットが入った箱のチャックを閉じた。これみよがしに後席に積んでおけば、いつか作業する気になるかもしれない(し、ならないかもしれない)。
満タン法と燃費計、数字が違うのはなぜ?
1年弱の使用で、我がMAZDA3は1万2418kmを走行した。1万2424km走行時点の満タン法による平均燃費は15.9km/Lである。給油のたびにトリップメーターが示す数字と給油量から燃費を計算しているのだが、あるとき気づいたことがある。メーターの「平均燃費」が示す数字との乖離が激しいのだ。取扱説明書によると、メーターの平均燃費表示は、「データをリセットしたときからの累積走行距離と累積消費燃料から、約30秒ごとに平均燃費を算出して表示」とある。
例えば、メーターでは16.3km/Lと表示しているのに、トリップメーターと給油量で計算してみると15.6km/Lだったりする。別の機会では、メーターは17.2km/Lを示しているのに、給油量をもとにした計算では16.2km/Lだった。1年間で27回給油した記録を整理してみると、平均すると4.6%、メーターのほうが「いい数字」で表示される。満タン法で計算した数字が15.9km/Lなら、メーターでは16.6 km/Lと表示されるということだ。「ちょっと下駄履かせすぎじゃない?」というのが、使ってみての印象だ。
甘い数字が表示されることは承知しているので、実際の平均燃費はメーター表示の95%程度だと思って付き合っている。ちなみにこの1年、給油時のハイオクガソリンの価格は、最安値が2021年6月と8月のリッターあたり158円、最高値は2022年1月の178円だった(いずれも都内環八沿いか、その近郊)。