簡単なようで難しい、ホイールの上手なクリーニング方法を伝授しよう!【カーケア&メンテナンス】

クルマ好きなら、愛車は常にきれいにしておきたいと思うもの。実際に、きれいにしていたり、洗車が趣味という人も多いだろう。しかし、洗車というのは非常に奥が深いのだ。昭和の時代のように、朝から夕方までやろう!とは言わないが、やり方を間違えると、頑張ったのに報われない的な結果にもなりかねない。今回は、ホイールクリーニングの方法について指南していこう。
PHOTO&REPORT:近藤暁史

「魂はディテールに宿る」なんていう言葉があるけれど、それはクルマの場合も同様。ボディだけをきれいにしても、何だかスッキリとしない仕上がりになるし、それが積み重なると経年によるクルマ全体の衰え感にもつながりかねない。今回はディテールの最重要項目のひとつ、ホイールのクリーニング方法について考えてみよう。人間様と同じで足元が引き締まると、全体も締まって見えるものである。

まず一般的に使用するのはホイールクリーナーだろう。最近のホイールはクリアコートされていて昔のようにブレーキダストが焼き付いて、こすっても落ちないということはない。水でもけっこう落ちるので、まずは水洗いをしてみる。それでも落ちないところにホイールクリーナーを使ってみるほうがいい。ホイールにダメージが少ない成分とはいえ、無意識に使用するのは避けたいというのが理由。ちなみにほかのクリーナーでもそうだが、高いクリーニング力を謳うほど、素材へのダメージは大きいと思ったほうがよく、水でよくすすぐのは絶対となる。

歯ブラシなどの柔らかいブラシを使って磨くと良いだろう。

ダメージを減らすという点では、裏ワザも効果的だ。裏ワザといっても大層なものではなく、用意するのは固形ワックスやサラダ油。これらをクリーナー代わりにしてこすると、ネロネロと溶かし落とすことができる。女性の化粧落とし用のクレジングと同じ原理というわけだ。モノがモノだけに、塗装やアルミへのダメージもないというのもメリットのひとつである。

固形ワックスなどの油分は素材にも優しくて、汚れも落とせる裏ワザなのだ。

そして裏ワザをもうひとつ。作業効率大幅アップのテクなのだが、用意するのはゴム手袋と軍手で、前者を先にしてその上に後者を被せて準備は完了。ここに水やクリーナーを付けて、直接拭きまくるというのがこの裏ワザのポイント。ホイールというのは面積の割には凹凸が激しくて、作業しづらい部分も多いというハンディを解消してくれるし、手も荒れないというメリットもある。

さらに裏ワザ。ゴム手袋に軍手を重ねて装着して‥‥。
そのまま、手指でガンガン拭きまくれ!

いずれにしてもこれでかなり汚れは落ちているので終了でもいいが、さらに高みを目指すべく行いたいのが粘土掛けだ。使うのは塗装の鉄粉取りに使う粘土で、水をかけながら全体をこすっていく。ホイールにはブレーキダスト、そしてローターの削りカス(鉄粉)が刺さっていることが多く、放置すると内部にまでダメージが及びかねないため、除去しておくのは重要だ。さらに焼き付いた汚れの除去力も強い。

粘土をかけて鉄粉などを除去するとなお良い。

ここまでがクリーニング方法なのだが、作業上の注意点を紹介しよう。それが落とし漏れ。タイヤも同様で、通常、作業は上からの目線で行っていく。付いている場所が場所だけに、頭を地上すれすれに落として作業する人もいないだろう。そうなると下に向いている部分での作業漏れが非常に発生しやすく、きれいにしたと思ってクルマを動かしたら、汚れが見えてガックリなんていうことにもなりかねない。

スポークやボルト穴など下向きの部分は見落としやすいため、とくに意識してきれいにする。

具体的な部分としては、スポーク、ボルト穴、リム。ちなみにタイヤは接地面が漏れやすい。対策としては意識してやるしかないが、いちいち確認して行うのが面倒な場合はクルマ自体を動かして、ホイール180度回してやるのも効率という点ではいいだろう。

最後に仕上げとして、ホイールにもワックスやコーティングをかけておくと、汚れの付着防止にもなるのでオススメ。紹介したワックスで汚れを落とす裏ワザだと、このワックスがけも同時にできるというのがメリットのひとつでもある。とにかく、ホイールの汚れは放置すると落としにくくなるので、定期的にクリーニングを行ってやりたい。

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