クラウン21インチ、レンジローバー23インチ! 交換用タイヤは一体いくらする?【タイヤ 価格】

いま、普通の乗用車の大径化が加速していないか?

高性能スポーツカーは元々高扁平の大径タイヤを履いていたから、以前から20インチもあるにはあった。ところが、明らかに今、「普通の乗用車」の大径化が加速している。もちろん、元々タイヤ径の大きいSUVがマーケットの主流だから、という事情もある。

加えて、昨今の大径タイヤ装着車に共通しているのは、どのクルマもスタイリングを構築する上で、21インチや23インチのホイールを入れることありきで車両のパッケージング検討がスタートしているということだ。つまり、21インチも23インチも、初めからそれを入れることありきで、確信犯的に採用されているのだ。

大径タイヤは確かに格好良いし、今どきは、乗り心地もそのサイズを感じさせないほど、上々である。そうなると私たち庶民にとっての懸念は、交換用タイヤはいくらするの? という下世話な一点のみだ。ということで、リプレイス用タイヤの相場をさっそく調べてみた。

最近の乗用車のおもな大径タイヤ採用例

新型エクストレイル AUTECH  255/45R20 101V(MICHELIN PRIMACY4)
新型アウトランダー      255/45R20 101W(BRIDGESTONE ECOPIA H/L422 Plus)
新型クラウン クロスオーバー 225/45R21     (MICHELIN e-PRIMACY)
新型レンジローバー      285/40R23 111Y(PIRELLI SCORPION ZERO
)

アウトランダーが上級グレードに255/45R20を採用。その格好良さが話題になった。タイヤはブリヂストンのエコタイヤ、ECOPIAを採用する。プラットフォームを共有するエクストレイル は、AUTECHのみが同サイズの20インチを標準採用とした。タイヤはミシュランのプライマシー4を奢っている。クラウンが初採用した21インチは、225と幅が狭くて大径なのが特徴。他車での採用例があまりないプロフィールだ。タイヤはミシュランの新ブランド、「e-プライマシー」を履く。新型レンジローバーは驚きの23インチを初採用。タイヤはピレリのスコーピオン ゼロ。

ではさっそく、各車の交換用タイヤの価格を調べてみよう。価格は大手自動車用品店の公式通販サイトを参考にした。あくまで調査時点の参考価格である。

エクストレイル AUTECH

エクストレイル AUTECHの20インチ

ミシュラン プライマシー4 ACOUSTIC 255/45R20 101V

税込(1本)      59752円
工賃込み込み(4本) 250008円

20インチなら、一般乗用車用タイヤも充実してきている

参考までに他の選択肢として、「ブリヂストン アレンザ LX100」255/45R20 101W 55737円、「ブリヂストン アレンザ 001」 255/45R20 101W 55757円、「ミシュラン クロスクライメイト SUV」 255/45R20 105W XL 55258円などもあった。価格はいずれも55000円代で、どれを選んでも大きくは変わらない。もはやこのサイズの20インチであれば、量販店でもいくつか種類が選べる程度にラインナップが充実していることにも驚く。

クラウンクロスオーバーの21インチ

ミシュラン パイロット スポーツ EV 275/40R21 107W XL
税込(1本)           106392円
取り付け込み込み(4本) 436568円
クラウン クロスオーバー

21インチのリプレイス用タイヤはまだまだ一般的ではない

クラウンクロスオーバーのタイヤサイズは特殊で、調査した量販店サイトで21インチで探した場合、もっとも近いものでも275サイズとかなり太いものしかなかったため、価格はあくまで参考価格として見て欲しい。要するに、21インチは、一般乗用車の交換用タイヤとしては、まだまだ一般的ではないということだ。クラウンサイズの商品も存在はするものの、大手量販店の通販部門でもなかなか在庫していない。クラウンは量販車だから、発売されればリプレイス用タイヤも、価格も少しずつ下がり、銘柄も徐々に充実していくことが予想されるが、それでもクラウン以外にあまり採用例がないため、比較的割高かつ種類が選べないという状況は、しばらくは続くだろう。

レンジローバーの23インチ

ミシュラン パイロット スポーツ 4 SUV 285/35R23 107Y XL
税込(1本)             78496円
取り付け込み込み(4本) 324984円
レンジローバー

前代未聞の23インチと考えると、意外に高くない?

レンジローバー用タイヤも、実際には40扁平だが、調査した量販店サイトには35扁平しかなかったため、クラウンほど掛け離れたサイズではないが、あくまで参考としてご覧いただきたい。車体価格は軽く2000万円越えのため、ここまでくると、交換用価格がいくらするのかということは、オーナーにとってさしたる関心事ではないとも想像できる。

さて今回、参考までに価格.comの価格データにもあたったところ、価格だけで見れば、今回調査した大手カー用品チェーンより低価格な商品もあった。ただ、最低価格を調べると極端な価格になりがちで、実際の一般的な購入のケースとは掛け離れるケースもあるため、一般的な大手用品店チェーンの価格を参考にした。

結果、大径化が進んだことで、20インチ以上の超大径タイヤも数年前と比べると「意外に高くない!」という印象もなくはなかった。とは言えこの手の超大径タイヤ(なおかつ車両に合うタイヤ幅、扁平率)となれば、扱っているタイヤメーカーもタイヤ銘柄や仕様も極端に少なく、当然ながら扱っているタイヤショップも少ないから、信頼できる店でなおかつ、割安な価格で買うことの両立は難しくはなるだろう。

マンション1軒分の車両価格に匹敵するレンジローバーであれば、交換用タイヤの価格は気にしないかもしれないが、クラウンクロスオーバーや、エクストレイル、アウトランダーなどは、サラリーマンでも、新車購入に手が届く人がいる価格帯である。以前に比べると安くなってきているとはいえ、20インチ、21インチ車購入の際にはぜひ、数年後の交換用タイヤの予算も忘れないようにしたい。

アウトランダー(21インチ)
新型レクサスRX(21インチ)

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部