新型エクストレイルは、北米ではROGUE(ローグ)の名前で人気を集めている。日本のエクストレイルのパワートレーンが全グレード新世代e-POWERなのに対して北米仕様のパワートレーンは1.5ℓ直3VCRターボ+CVT。4WDもリヤにモーターを積むタイプではなくコンベンショナルなカップリング式を採る。
型式:KR15DDT
排気量:1498cc
ボア×ストローク:84.0mm×88.9mmー90.1mm
圧縮比:8.0-14.0
最高出力:204ps
最大トルク:305Nm
となっている。
北米ROGUEの2023年モデルの価格は以下の通り。
北米ROGUE 2023年モデル価格
モデル | グレード | 価格(MSRP) | 円換算(1ドル=139円) |
Rogue | S FWD | 27360ドル | 380万3040円 |
SV FWD | 29050ドル | 403万7950円 | |
SL FWD | 33710ドル | 468万5690円 | |
Platinum FWD | 37140ドル | 516万2460円 | |
S AWD | 28860ドル | 401万1540円 | |
SV AWD | 30550ドル | 424万6450円 | |
SL AWD | 35210ドル | 489万4190円 | |
Platinum AWD | 38640ドル | 537万0960円 |
エントリーグレードのS(FF)モデルが27360ドル(1ドル=139円で換算して380万3040円 以下同)だ。最上位グレードのPlatinum AWDが38640ドル(537万0960円)である。この価格はMSRP(Manufacurer’s Suggested Retail Price=メーカー希望小売価格)だから、いわゆる税抜き価格だ。
今度は日本のエクストレイルの主要グレード価格を見てみよう。
モデル | グレード | 税込価格 | 税抜き価格 |
エクストレイル | S(FF) | 319万8800円 | 290万8000円 |
X(FF) | 349万9100円 | 318万1000円 | |
G(FF) | 429万8800円 | 390万8000円 | |
S(e-4ORCE) | 347万9300円 | 316万3000円 | |
X(e-4ORCE) | 379万9400円 | 345万4000円 | |
G(e-4ORCE) | 449万9000円 | 409万円 |
本来はエンジン+モーター/バッテリ-/パワーコントロールユニットとなるe-POWERの方が高いはずなのだが、そうなっていない。
北米ROGUE2023年モデルは、全車に日産セーフティシールド360 4、AppleCarPlay/AndroidAutoに対応した8インチタッチスクリーン(9インチもあり)のNissanConnect、ポロパイロット・アシストなどを標準装備するなど、装備が違うから、という理由もあるが、日本のエクストレイルの「お買い得感」はそれでも非常に高い。
これはなぜか?
もちろん、昨今の「円安ドル高」が原因。上の表は1ドル=139円で換算してある。
2022年1月の円相場はおよそ1ドル=115円
現在が1ドル=139円だから、ドル円換算すると2割も価格が変わってしまっているのだ。
2023年モデルのROGUEの価格(しかも円換算した価格)を見ると日本のエクストレイルはお買い得! と言えるかもしれない(ドルで預金を持っていた人にとっては、かもしれないけど)。