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機能性や安全装備は大幅向上 走行性能や室内加飾も好印象
初代の登場はセンセーショナルだった。乗用モデルの軽自動車で、いちばん多いのはハスラーなんじゃないかと思うほど。軽自動車をガマンしたクルマではなく、指名買いのク ルマにした立役者の一台であり、軽自動車の存在そのものの立ち位置を変えたモデルだと言っていいだろう。二世代目となるハスラーは、パッと見の方向性は同じではあるものの、初代よりアウトドア感が増し、頼もしさを具現化する機能が加わり、楽しめる運動性能が向上したことがポイントである。
エクステリア
使い勝手を例にとれば、荷室側からも操作可能なリヤシートスライドやワイパブル仕様になった荷室、荷室下の防汚タイプラゲッジアンダーボックスといったユーティリティ系から、夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキを始めとする安全面。またロングドライブをサポートする全車速域での追従機能を備えたACCや車線逸脱抑制機能をターボ車に採用しており、より遠くへ出掛けたくなる機能が加えられている。
乗降性
走りが良くなったのは、実はプラットフォームが新世代になったのが最大のポイント。ベースがしっかりするとまったくクルマは変わってくる。新たに開発された自然吸気エンジンは、ターボエンジンを含め、全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載している。新開発の自然吸気エンジンは、マイルドハイブリッド化されたこともり、日常領域でとても使いやすいものになっている。お世辞抜きで、パワー的には自然吸気エンジンでもバッチリだと言っていいだろう。
インストルメントパネル
無論、言うまでもなく、ターボエンジン+マイルドハイブリッドは文句ナシの力強さなので、荷物も人もたくさん積んで、海や山へと積極的に出掛けたいという人には、黙ってターボ車をお薦めしたい。街なかや日常使いしかしないけれど、毎日を元気にしてくれる一台としてデザインやユーティリティが気に入ってハスラーを指名買いしたとしよう。そんなシチュエーションで自然吸気エンジン+マイルドハイブリッドを選んでも走りは十分に満足できる、ということをお約束できるぐらいのレベルに仕上がっている。
居住性
マイルドハイブリッド化により、ダイレクトにパワーがコントロールできるようになったため、実際の走りとしてはボディにしっかりと剛性感が感じられ、クルマの動きは軽快感が増したというところだろうか。つまりオンロードはもちろん、よりタフな路面をクリアできる、アウトドアシーンで活躍する一台としての性能が向上したとも言えるのだ。
うれしい装備
月間登録台数 5550台(21年8月〜22年1月平均値) 現行型発表 19年12月 WLTCモード燃費 25.0km/l※「ハイブリッドX」「ハイブリッドG」のFF車
ラゲッジルーム
※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.140「2022年軽自動車のすべて」の再録です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/140/