アウトランダーPHEVでオフロード走行を体験!都会派SUVのイメージだが、実はスゴイ実力を持っていた!【三菱スターキャンプ2022】

9月3日(土)~4日(日)に静岡県の朝霧高原ふもとっぱらキャンプで開催された、三菱自動車「スターキャンプ 2022 in 朝霧高原」での人気コンテンツ「ドッキドキ!SUVオフロード試乗会」を体験。オフロード走行初心者の筆者がアウトランダーPHEVで悪路走行に挑戦。

アウトランダーPHEVで本格的なオフロード走行を体験!

9月3日(土)~4日(日)に静岡県の朝霧高原ふもとっぱらキャンプで開催された、三菱自動車「スターキャンプ 2022 in 朝霧高原」での様々なコンテンツのなかには、本格的なオフロード走行を体験できる「ドッキドキ!SUVオフロード試乗会」という人気コンテンツがある。メイン会場の「ふもとっぱらキャンプ場」から少し離れた富士ヶ嶺オフロードコースに移動して「デリカD:5」と「アウトランダーPHEV」でのオフロード走行を体験することができるコンテンツです。今回は「アウトランダーPHEV」でオフロード走行を初体験しました。

アウトランダーPHEV / 全長×全幅×全高:4710mm × 1860mm × 1745mm / ホイールベース:2705mm / モーター最大出力:250ps / モーター最大トルク:450Nm

初めて使用した「ヒルディセント」は安心感がバツグン

筆者はオフロード走行は初めての初心者なので、ライン取りや走行のコツなどは助手席に同乗してくれたインストラクターさんが丁寧に教えてくれました。まずは、左右に凸凹した山が連続するコース。アウトランダーPHEVの最低地上高200mm、アプローチアングル19.7度、ディパーチャーアングル23.3度とオフロード走行をするのに十分な車両ディメンションを生かして、普通車だったら車体のお腹が当たってしまうような路面でも、難なくクリアしていきます。

都会派SUVのイメージだったアウトランダーだが、凹凸の激しいオフロードコースも問題なく進んでいく。

今回は滑りやすい路面のため、走行モードは「マッド」モードを使用。ぬかるんだ路面や深雪などの悪路で、アクセルレスポンスを最適化しスリップを抑制。高い走破性と脱出性能を発揮するモードです。

後半は森の中のコースは急な坂道がある、前日の雨の影響で少しぬかるんでいて、路面は非常に滑りやすい状態。急坂を下るシーンでは「ヒルディセント」を使用しました。この機能は下り坂を一定速度で安全に下ってくれる機能ということを知っていたが、実際に使ったのは初めてでした。

優秀なトラクションコントロールに助けられて、初心者のラフなアクセルワークでも、ぬかるんでいる泥道を滑ることなく走行することができた。

ヒルディセントモードにして、ブレーキを踏みながら坂道を下りはじめて「このぐらいの速度で下りたい」というところでブレーキから足を離すと、その速度をキープして坂道を下ってくれます。途中、タイヤが滑る場面では、自動制御でスリップを回避してグリップを取り戻すので、運転手はハンドル操作だけに集中することができる。「下り坂で滑り落ちるのでは?」という恐怖心が取り払われるので、初心者には安心の機能でした。
その後、滑りやすい坂道を登って、ゴールとなりました。

センターコンソールにある走行モードセレクター。今回はダイヤル下側の「マッド」モードと、ダイヤル中央の「ヒルディセント」を選択している。

実はオフロードとモーターは相性が良い

アウトランダーPHEVでオフロードコース走行を体験してみての感想は、良い意味で「意外と簡単!」というものでした。もっと激しくガタガタするのかと思っていましたが、サスペンションは靭やかで路面の凸凹を吸収し、滑ったり、スタックするような場面はまったく無く、とても安定感がありました。

走行後に、三菱自動車の担当者が説明してくれましたが、オフロードとモーターでの走行は実に相性が良いそうです。エンジンと違い、アクセルを踏んだ瞬間から最大トルクが立ち上がることに加え、ガソリンエンジンでは難しい微妙な回転数のコントロールがモーターでは可能となるので、滑りやすい路面でのトラクションが確保しやすくなっているそうです。
なので、初心者の私がラフにアクセルを踏んでしまっても、タイヤは滑ることなく最適なトラクションが掛かるように制御してくれていたみたいです。
今回のコースではアウトランダーの実力の1/10も発揮していないそうなので驚きです。

インストラクターによるヒルクライムのデモンストレーション。かなりの急坂をグイグイ登っていく。

普段は街乗りメインでも、もしもの時に役立つ安心感

実際には、SUVを購入してオフロード走行をガンガン楽しむユーザーは少数派で、多くの方は街乗りメインで、悪路走行の経験がないユーザーがほとんどだと思います。

ただ、昨今の局地的な悪天候や災害に巻き込まれた場合、予期せぬタイミングで、崩れた道や泥地から脱出しないといけない場面が無いとは言い切れません。その時に、アウトランダーのように走破性が高いクルマだとパニックにならず落ち着いて運転できて、助かる可能性が高くなるかもしれないと思いました。車選びの際に積載性や燃費などの実用性の部分にプラスして、様々な視点も選択肢の一つとして加えてみてはいかがでしょうか?

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著者プロフィール

土屋直軌 近影

土屋直軌

1982年生まれ、静岡県出身。都内の美術大学を卒業後、なんとなくモータースポーツ関連のイベント制作会社…