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部分補修レベルを超え、全体をリフレッシュ
ハイブリッド車の高燃費を支えるのは電力であり、ひいて言えば充電池である。使い続けることで経年劣化は避けられない。新車保証で一定期間は守られるといっても、期間や走行距離は有限のもの。登場後、結構な年数が経つ今では、バッテリー交換も現実的な対処として議題に昇るようになってきた。
とはいえ、その大容量さゆえに価格も手頃とは言えない。トヨタ社の場合、約15~40万円にも達するという。おまけにこれは部品のみの価格。実際の支払いではこれに作業工賃が加わることになる。
他方、他の自動車部品では、中古品をリユースするリビルト品の供給体系が立てられつつあり、その実、モーター駆動用専用バッテリーも例外ではない。気になるのは新品と比べた際の能力保証である。高度な機能部品でもあるだけに、部分補修だけの手当では想定性能も出しづらい。
リビルト(rebuild)品を利用する際は、どのように処置されたものかを調べたほうがいいだろう。ここで紹介するエンパイヤ自動車のものは、チェックのうえで劣化した部分を入れ替えるのではなく、所定能力を持ったものに丸ごと交換が図られたもの。しかもパッケージには、バッテリー単体のみならず、同時交換が推奨されるボルテージセンサーも含まれる。このセンサーが劣化したままでは、折角のバッテリー交換でも電圧制御が正常に行なえない場合もあるという。半年から1年の製品保証も添えられることから見ても、手厚いリビルト処置と言っていいだろう。
純正新品の8割程度で入手でき、製品保証もついてくる
その価格は、新品の純正品に比べ8割程度になるという。2割程度のお得感をどう取るかだが、元が高額部品だけに額面差自体は大きい。
今のところはトヨタ車用のニッケル水素タイプに限られるというものの、エンパイヤ自動車では今後、ラインアップを増やしていく予定だという。膨大な数に達するハイブリッド車だけに、バッテリー交換のニーズがは今後ますます増えていく。オーナーこそ、その動向に注目だ。